-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「めぐりあう時間たち」
2005年 08月 25日 (木) 02:49 | 編集
 めぐりあう時間たち DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)

「めぐりあう時間たち」 ★★★★

THE HOURS(2002年アメリカ)
監督:スティーヴン・ダルドリー
キャスト:ニコール・キッドマン、メリル・ストリーブ、ジュリアン・ムーア、エド・ハリス
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ 作品詳細
   ⇒ めぐりあう時間たち@映画生活

若干ネタバレ
 生きる意味や人生の意味、そんなものを鑑賞中ずっと考えさせられる非常に沈鬱で重厚な映画だ。一見オムニバス形式に見えて実は、「ダロウェイ夫人」という作品によって主人公3人の時間が交錯していくという、非常に手の込んだ面白い手法の構成になっている。この絶妙な構成の脚本と、生き方を考えさせられるテーマ性は、映画の大きな見所であることは言うまでもない。そして、人が人生の何処かで自らの生き方を振り返り、途惑い立ち止まる瞬間が鮮烈に映像化されている点も見逃せないところだろう。

 自分が女ではないからなのかもしれないが、ニコール(ウルフ)やジ ュリアンムーア(ローラ)の演じた女性の「虚無感」には必ずしも共感はできなかったことは事実だ。しかし、「あの生活は死だ」という台詞に表現された、理想と現実の乖離に苦しみ人生に絶望する人間の弱さや哀しみというものは理解できるし心を打たれる部分もある。また映画冒頭とラストのウルフの自殺シーンやリチャードの死は非常に衝撃的であり、生き続ける事の苦悩と重さをも暗喩するものだ。ローラの選択が正しいのか否かという是非論は別にして、生き続けるという選択をした瞬間にそれは一生苦悩を背負うということをも意味する。
 この作品は生と死に向き合って、生きるということの重さを問いかけられる、そんな作品だと思う。

 3人の女性のそれぞれの人生を描き出したように見えて、実は1人の女性(ウルフ)の生き方を時間と空間を超え、三様に映し出した巧妙な脚本、そして緻密な構成が印象的である。特にローラが横たわるベッドが水に包み込まれていくシーンは、彼女の心象風景と同時にウルフの死をも暗示しているように感じられる。

 繊細で美しいイギリスの風景映像や、やや叙情的な音楽は女性的なイメージを与えるものであるが、そのテーマ性は骨太で実に深い。同性愛の問題も包含しつつ、良くも悪くも人生の意味を観る者が問いかけられるという意味で、個々の好き嫌いは別にして、将来も残っていく映画であることは間違いないだろう。
特に自分は全編を通して「匂い」を感じさせるような映像が好きだ。

 因みに映画館で観たときはアカデミー賞の話題もあったせいか激混み。で、圧倒的多数が女性でしかも泣いたり怒ったりいろんな人がいて驚愕、エンタメの欠片もない作品にこれだけ動員するオスカーの効果は実に絶大だと再認させられた作品でもある。
 つけっ鼻一つで別人の人相でウルフ役に臨んだニコール・キッドマンは、ストイックでセンシティヴ、それでいて不器用なウルフ像を熱演している。
 2002年第75回アカデミー賞主演女優賞受賞作品。


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