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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「いま、会いにゆきます」
2005年 08月 24日 (水) 17:32 | 編集
 いま、会いにゆきます スタンダード・エディション

「いま、会いにゆきます」 ★★★

(2004年日本)
監督:土井裕泰
キャスト:竹内結子、中村獅童、武井証、小日向文世
公式サイト

最愛の人に出会うために。

ネタバレ有り
ラブストーリーは苦手なのでいつも避けているのだが、諸事情の為観てしまいました。
市川拓司のベストセラー小説の映画化、因みに原作を読む予定は皆無。
TBSの「オレンジデイズ」「GOOD LUCK!!」「ビューティフルライフ」などの演出を手掛けた土井裕泰監督の初メガホン映画らしいが、脚本もストーリー展開も思っていたよりはずっと良い。

あり得ないファンタジーなエピソードをただの「奇跡」で済まさずに、きっちり納得の行くものにしている部分は非常に上手い。また絵本、日記、手紙といった小道具もストーリー上効果的に生かされている。特にこの雨の匂いと湿った空気の質感のある映像は、やはり邦画にしか出せない持ち味だろう。映像の美しさはこの作品の大きな魅力の一つだ。

ラブストーリーで純愛もので、という部分で「世界の中心で、愛をさけぶ」と同じレベルで語られてしまうのは正直気の毒かもしれない。あっちはグダグダだっただけに自分も先入観の塊状態で観始めて、それは正直失敗だったと思った次第。そもそもこのタイトルが「何じゃこりゃ(苛」気分を増長させたきっかけだったのだが、実はかなり意味のあるタイトルなのだ。

結局ヒロインは最も愛する者と出会う為に自分の死がすぐそこに見える未来を選択する。だがそれはもう一つの未来を捨てるということでもある。
未来がわかっていないだけで、人は皆こうやって命運を定めて行くのかもしれないが、短い人生の中で最愛の人と過ごす時間の大切さや、愛情の深さや豊かさを静かに語りかける、そんな作品に仕上がっている。

気になったのはラストの種明かし部分で、既出のシーンが全く同じまま使われている為若干くどいということだ。ここが映画の出来を左右する重要な部分だと思うので、もう少し捻ってもらってもよかったかもしれない。観ていると結構気になる、この繰り返し。
竹内結子、鼻から人並み以上の空気吸ってそうで実はあまり好きではないのだが、この映画は良かったと思う。実際役柄もほぼ菩薩と言っていい存在だしファンが増えるかもなw。

と、いうわけで、切ないラブストーリーが好きな人や、子供のいる人には泣ける映画としてお薦めしておきたい。
しかし
獅童の髪型はアレでいいのか、本当にいいのか?


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■原作本
 いま、会いにゆきます

■サウンドトラック
「いま、会いにゆきます」オリジナル・サウンドトラック 「いま、会いにゆきます」オリジナル・サウンドトラック
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