-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
 Title Index : all           A-Z・数字 監督別 

 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


スポンサーサイト
--年 --月 --日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「サイレントヒル」
2006年 12月 04日 (月) 23:45 | 編集
サイレントヒル サイレントヒル

「サイレントヒル」 ★★★☆

SILENT HILL (2006年アメリカ/日本/カナダ/フランス)
監督:クリストフ・ガンズ
脚本:ロジャー・エイヴァリー
キャスト:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツ、ターニャ・アレン、アリス・クリーグ、ジョデル・フェルランド
  ⇒ 公式サイトへ
  ⇒ ゲーム「サイレントヒル」のコナミ公式サイトへ
  ⇒ ブログランキングへ
  ⇒ サイレントヒル@映画生活
  ⇒ エンディングテーマ"You're not here"を聴く 

妄執が生んだ悲劇、それでも母親は子供にとって「神」なのだ。
哀しみと絶望に覆い尽くされたホラーである。

 コナミの大ヒットゲーム「サイレントヒル」の実写化作品。自分はゲームシリーズは1しかプレイしていないがかなりゲームに忠実に作り込んであることに新鮮な驚きを持った。
 監督が熱烈なゲームのファンだというだけのこともあり、多くの矛盾や謎を孕みつつも、結構健闘している作品ではないだろうか。どのみちゲームの世界を2時間という限られた映画の中に完璧に再現するなんて無理だし、それを望むのもナンセンスだ。ならば映画は映画でしかできない方法で「サイレントヒル」の魅力を伝えればいいのである。

 その点から考えれば、この作品の持つ沈痛な雰囲気、特に街並み等に表現された幻想的な異世界映像は非常に良かったと思う。霧(映画では灰)の立ち込めるゴーストタウン、悪夢のような煉獄、薄気味悪いクリーチャーなどかなり映像的には凝っているし引き込まれる。
 勿論怖さや緊迫感は映画になってしまうと正直物足りないのだが、ヒントを見つけながら謎の核心に迫っていく展開やカメラのアングルは完全にゲームそのものだ。ゲームファンにも「お、あれは♪」とかなり楽しめることだろう。つまり見た目はかなりゲームに忠実なのである。

 映画のオリジナルな点はテーマを母親の愛情という点に絞って設定が変わっていること。実はこれがとても成功していると思う。
ネタバレ有り)映画の解釈としては、
魔女狩りの生贄となったダークアレッサは邪教が作り出した結界によってサイレントヒルの地下深く閉じ込められていたと考えられる。この世界はサイレントヒルの裏世界とでも言うべきか、30年前の世界が錯綜するので一種のパラレルワールドの様相を呈する。
復讐の為に彼女は自らの善良な魂を分離してシャロンとなり、ローズという完璧な母性を見い出す。即ちローズという存在は、アレッサが結界を破って表のサイレントヒル世界に再び現れる為の一種の触媒として、異世界の表と裏、そして現実を繋ぐ役割を果たしたのではないかと考えられるのだ。
結局アレッサの復讐は成功を遂げるが、惨劇を目撃したシャロンはダークアレッサと一体化し、永遠にローズとシャロンは異世界に封印されてしまう。一度異世界の深淵に踏み入ってしまった者は現実界に戻る事が叶わない。だがこの結末はアレッサの望みでもあったのではないか。映画において彼女は決して自分を裏切った実母(実母ダリアの設定は映画オリジナル)には手を下さないが、ダリアと対峙して生きる選択もしない。結局シャロンは愛を注いでくれたローズと共にあることを選んだということなのかもしれない。

 それでもとにかく合理的な説明がつかない謎が多い、でもこれはゲームも同じだったからゲームに忠実とも言えるわけだw。ストーリーの解釈に関しては観る方が想像によって補足していくことが必要不可欠となるだろう。特に現実と異世界、善と悪、表裏となる二面性が映画では非常に重要なポイントであると思われる。現実世界にいる父親には決して踏み入る事ができない異世界という構図も効果的に作用し、サイレンの音がその二つの世界を切り替える。
 そして映画は、一貫して母の愛を欲した少女の深い絶望と哀しみ、更には子供を救いたい一心で困難に立ち向かう母親の母性愛という二つの想念を支柱としたことが、その大きな求心力になっていることは言うまでもない。

 監督は「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ、脚本は「ルールズ・オブ・アトラクション」のロジャー・エイヴァリー。PG-12とは思えない終盤の結構なスプラッタは明らかにやり過ぎ、それが少々余計に感じた。だが「ヘルレイザー」になっちまったかこりゃ!?と一瞬焦らせておいて、相容れない世界に分かたれてしまった夫婦と少女の微笑を映し出すエンディングは何とも言えない余韻を残してくれた。個人的には★4つとしたいところだが、サイレントヒルファンじゃないと多少厳しい部分を考慮して泣きながら☆マイナス。しかしこのところ多いゲームの映画化作品の中では及第点だと思う。
 とりあえず「サイレン」みたいなオチじゃなくてホント良かったw
   
 尚音楽はゲームソフトの曲が数多く使われているようである。中でもSILENT HILL3からの“You're not here”は秀逸、エンディングを見事に締めている。



人気Blogランキング 映画ランキング エンタメ@BlogRanking
ブログランキングネット HPランキング bloog.jpランキング ブログコミュニティくつろぐ
記事が気に入って頂けましたらClickお願いします!好みのブログ検索にもどうぞ



■関連記事TB送信ブログ様(TB返し除き):INTRO+blogシネマをぶった斬りっ!!ノラネコの呑んで観るシネマsoramoveカリスマ映画論とりあえず生態学+my life of my life映画とJ-POPの日々ぶっちゃけ…独り言?平気の平佐肯定的映画評論室ココログ支店ネタバレ映画館23,725のCINEMA(順不同敬称略)

■ゲーム版サイレントヒルサウンドトラック
SILENT HILL3 ORIGINAL SOUND TRACKSSILENT HILL2 ― オリジナル・サウンドトラック


ゲーム音楽を担当した山岡晃氏が映画のサウンドにも関わってゲームソフトの音楽が大いに活躍、よりゲーム世界に近い臨場感を得ることが出来る。
一部試聴はコナミの此方のページからどうぞ(WMP)

   ⇒ エンディングテーマ You're not here
   ⇒ サイレントヒルメインテーマ

ゲームの挿入曲と映像試聴(Youtube)
   ⇒ Silenthill main theme
   ⇒ Silenthill 1 intro
   ⇒ Silenthill 3 intro(You're not here)

■ゲームソフト「サイレントヒルシリーズ」
  ・サイレントヒル
サイレントヒル2 最期の詩 コナミ殿堂セレクションサイレントヒル3(コナミ殿堂セレクション)サイレントヒル4THE ROOM(コナミ ザ ベスト)
copyright (C) The Door into Summer all rights reserved.
designed by polepole..
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。