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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「裸のランチ」
2005年 08月 24日 (水) 15:17 | 編集
裸のランチ 裸のランチ

「裸のランチ」 ★★★

NAKED LUNCH(1991年)
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
原作:ウィリアム・S・バロウズ
キャスト:ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、イアン・ホルム、ジュリアン・サンズ、ロイ・シャイダー

ドラッグ中毒者の精神的視界を覗き込んだドラッグ・トリップの世界の映像化。
現実と幻想が混然と錯綜し気色の悪い映像にも次第に感覚が麻痺してくる。

とにかく喋りだす虫を始めとしたクリーチャーが見物だ。
登場人物は明らかに様子が変だしストーリーはまさに支離滅裂。ドラッグとはこんな状態に陥るのか、そんな体感の中に観る者をどっぷりと浸らせながら物語は展開していく。ヤク中だったというバロウズの精神世界と思われる妄想に放り込まれてそのまま放置されているようなそんあ感じ、よって解釈すること自体全く意味が無いだろう。

これを観た後なら「スキャナーズ」や「ザ・フライ」辺りのクローネンバーグ作品が実にストレートで解り易いと感じられるだろうし、観終わった後の虚脱感と疲労感も天下一品。
奇妙な世界に入ってトリップ感を味わいたい人にだけ激お薦め。この映画がツボってしまう人は極めて少ないとは思う。
  
尚、原作者の米国の小説家&俳優のバロウズはドラッグの常習者として有名で、酩酊状態の際に妻を誤って射殺したなど逸話は数多い。この時期に書かれた初期の名作『裸のランチ』などは後に「書いたことすら覚えていない」と告白しているらしい。(参考:Wikipedia)

   ◆参考資料:ウィリアム・S・バロウズ
   ◆このブログのクローネンバーグ監督作品感想LINK
     ・ ヒストリー・オブ・バイオレンス ★★★★
     ・ スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする ★★★
     ・ デッドゾーン ★★★★
     ・ スキャナーズ ★★★☆
     ・ イグジステンズ ★★★
     ・ ヴィデオドローム ★★★☆
   

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