-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ブラザーズ・グリム」
2006年 09月 22日 (金) 23:21 | 編集
ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション

「ブラザーズ・グリム」 ★★☆

THE BROTHERS GRIMM (2005年アメリカ/チェコ)
監督:テリー・ギリアム
脚本:アーレン・クルーガー
キャスト:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、ジョナサン・プライス、レナ・ヘディ、ピーター・ストーメア、リチャード・ライディングス、マッケンジー・クルック、ロジャー・アシュトン=グリフィス、ローラ・グリーンウッド
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毒気を抜いた市場的ギリアムに魅力を感じられるか否か、評価の分かれ目はもうそこだけ。自分はイマイチでした。

ドイツの片田舎で繰り広げられる名作童話誕生の裏に隠された秘密と冒険に詐欺師兄弟「チーム・グリム」が挑むファンタジー・アドベンチャー活劇だ。
グリム兄弟のキャラクターや童話誕生の秘話を大幅な脚色によって大胆に描き出した点はなかなか面白い。
また、19世紀のナポレオン戦争下のフランスによるドイツ占領という時代背景(参考資料有り)が大きなキーワードか。即ち科学や合理性を重んじる新しい時代の象徴(フランス軍)と、それに淘汰されようとする魔法やファンタジーといった民間信仰の闇の世界(ドイツのド田舎)、という対立がこの作品の軸である。その対立はそっくりそのままリアリストの兄ウィルと夢想家の弟ジェイコブとのグリム兄弟の主義の違いにも通ずるわけだ。

このような二極対立の構図から童話の持つファンタジー世界の深淵を語り、科学至上主義の現代を大いに風刺する、なんていう展開もちょっとは期待したのだが、其処までのブラックな匂いもなくストーリーは割と一般的でギリアム作品としては肩透かしを喰らうほどの解り易さである。勿論脚本については世界中で知られるあまりにも有名な童話の数々をベースに、サスペンスとファンタジーホラーの要素を上手くミックスし、壮大なる冒険活劇を誕生させていることは評価すべきだろう。グリム兄弟のキャラクターはゴーストバスターズ♪的な位置づけで最後まで軽さは否めないものの、「赤ずきん」「白雪姫」「眠れる森の美女」「ヘンゼルとグレーテル」などのエッセンスを取り入れ(公式サイトによれば7つのグリム童話がモチーフとして映画には登場しているらしい)、いつの時代も美や命、権力に拘る人の愚かさに目を向け、劇的なラストに導く辺り決して面白くないわけではないのだ、そう、これがギリアム監督作品でなかったならば。

そのあちこちに断片的にギリアムらしい毒とコミカルさは健在だが、童話という奥深いモチーフを通して監督がやりたかったことが一体どれ位この作品に反映されているのかと鑑賞中疑念を抱いてしまったことも事実だ(余計なお世話w
未来世紀ブラジル」「12モンキーズ」の奇才テリー・ギリアム監督の7年ぶりの劇場公開作品ということで、カルトティストなグリムの世界を期待してしまったことが敗因であることは言うまでもない。正直なところグリム童話の誕生秘話をどれだけこねくり回して歪に狂わせてくれるのか、もっと隠微でもっとダークでシニカルなファンタジー世界を描いて欲しかった。こんな期待もテリー・ギリアムという不世出の奇才ならではであろうが、やはり全体的にどこか妥協を感じる作品に感じられたことは確かなのである。
まぁ凝った映像は観るべきものがある。あまりにもCG然とした映像は賛否あるかもしれないが豪奢な色彩感覚と独特の毒々しさはスクリーンでは非常に映えただろうと思う。

■参考資料(Wikipedeia)
   ・ グリム兄弟
   ・ ナポレオン戦争


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■サウンドトラック
ブラザーズ・グリム オリジナルサウンドトラック
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