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■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ |
2006年
08月
23日
(水)
13:06 |
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「旅するジーンズと16歳の夏」 ★★★
THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS (2005年アメリカ)
監督:ケン・クワピス
原作:アン・ブラッシェアーズ 『トラベリング・パンツ』
脚本:デリア・エフロン、エリザベス・チャンドラー
キャスト:アンバー・タンブリン、アレクシス・ブレーデル、アメリカ・フェレーラ、ブレイク・ライヴリー、ジェナ・ボイド、ブラッドリー・ウィットフォード、ナンシー・トラヴィス、レイチェル・ティコティン、マイク・ヴォーゲル、レオナルド・ナム
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友達っていいもんだ、とベタに感動できる下ネタ無しの爽やか青春ドラマ。但し4人の話のうち2つは今一つ。
4人全員が履けるミラクルなジーンズというモチーフが上手い。
ストーリーとしては家族、恋愛、旅、出会い等々夏休みのほろ苦い経験を通して大人に成長していく少女の姿を描く王道の青春物。だが云わば友情の絆として登場したトラベリング・パンツという存在が、最終的に4人それぞれの経験を互いに共有し合い、また彼女達が見つけたかけがえのないものの「証」に変わっていくというのがこの映画のポイントだろう。ジーンズは魔法のような奇跡を起こす事はなかったが、少女達の確かな成長をそこに綴ったのだ。
これによって映画はともすると薄っぺらく陳腐なドラマに陥る危険性を孕みつつ、新鮮な驚きと説教臭さのない人生訓を我々に与えてくれる。抱えていた問題と真正面から向き合い自分の居場所を模索する4人の姿には、総ての世代が共感できるのではないだろうか。
4人のエピソードの中で非常に上手く行っているのは白血病の少女と出会うティビーと、離婚した父親の再婚という出来事に遭遇したカルメンの話。この二つは成長物としてとても見応えがあるドラマになっている。だがブリジットの能天気な恋愛話は母親を失くしたトラウマと全く上手く結びついていないし、リーナの話は一応自己実現と繋がっているもののロミオとジュリエット的なプロットに新鮮味は薄い。それでもこの4人を演じたキャストの表情が実に生き生きと輝いていて、其々のキャラクター構築がきっちり為されている点は評価されて然るべきだろう。面白くない方の話は女の子がえらく可愛いんでそれで相殺かw
ギリシャ、サウスカロライナ、メキシコと、ジーンズと一緒に観る者も旅に出ているような気分に浸れる脚本とロケ撮影もいい。特にクリアーで風光明媚なギリシャの映像は見所の一つだ。
原作は世界的ベストセラーだそうである。ちょっとした幸せを感じられることの喜びと友情の素晴らしさを実感できる佳作です。誰かに青春映画のお薦めを聞かれた時にこれを挙げておけばまず間違いない安全牌、でも下ネタは無いから(二度目。
尚、DVDにはティビーが撮っていた映画の完成版も収録されている、これもなかなか面白かったw
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■サウンドトラック

■スコア
![The Sisterhood of the Traveling Pants [Original Motion Picture Score]](http://images-jp.amazon.com/images/P/B0009W5K4U.01.MZZZZZZZ.jpg)
■原作本
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