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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「パンチドランク・ラブ」 
2005年 08月 24日 (水) 14:20 | 編集
パンチドランク・ラブ DTSエディション パンチドランク・ラブ DTSエディション

「パンチドランク・ラブ」 ★★★

PUNCH-DRUNK LOVE(2002年アメリカ)
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン
公式サイト

マニアックな純愛。

あの長編群像劇「マグノリア」を作ったポール・トーマス・アンダーソン監督が描いたラブ・ストーリー、当然というと語弊があるかもしれないがやはり一筋縄では行かないかなり不思議ちゃんな恋愛映画である。

この作品の印象的な要素の一つはまず映像だ。
冒頭の不意を突く衝撃的事故シーンに始まり、まるで感情移入を拒むかのように他人事のように風景を切り取るカメラワーク、ちょっと怪しい世界にいきなり観る者を引き込む独特の空気感。晴れた空の下に無造作に捨て去られたピアノ等スチール写真のようなカットの連続にはとにかく惚れ惚れさせられるのだ。個人的にはそういうカットが物凄く好き、絵的なセンスの良さはなかなかのものだと思う。

そしてストーリーは胡散臭いサスペンスタッチで展開するものの、あくまで「恋愛は貴方の人生をこんなにも変えてくれます」というテーマ、実は純愛物なのである。
だがこの純愛物語を演じるのがアダム・サンドラーとエミリー・ワトソンときたらやっぱり普通のラブストーリーなわけがない。二人が扮する役どころはとにかく風変わりで不器用なカップルだ。二人が交わす愛の言葉も愛情表現も相当ユニーク。
この苦笑しつつも愛すべきキャラによる奇妙な恋愛騒動に惹き込まれながら、映画自体に感動したりすることはないけれど、何だかニヤニヤしながら頷いて観てしまうそんな90分とでも言っておこう。

ユニークなエピソードと不思議な会話、ちょっと捻くれた恋愛映画を観たい人にはお勧めだろう。まぁあんな青いスーツの逆ギレ男は普通に友達にはしたくないが、この二人ってどこかヲタク臭がする。表立っては言えなくてもこっそりこの映画に共感するマニアな人々意外と多いのかもしれないぞw
ってことで、好きな部類の映画です♪
2002年カンヌ国際映画祭最優秀監督賞受賞作品。


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