-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「マッチスティック・メン」
2006年 07月 31日 (月) 09:37 | 編集
マッチスティック・メン 特別版 
マッチスティック・メン 特別版

「マッチスティック・メン」 ★★★

MATCHSTICK MEN (2003年アメリカ)
監督:リドリー・スコット
原作:エリック・ガルシア
脚本:ニコラス・グリフィン、テッド・グリフィン
キャスト:ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン、ブルース・マッギル、ブルース・アルトマン、スティーヴ・イースティン、ベス・グラント、メローラ・ウォルターズ
   ⇒ 公式サイト
   ⇒  マッチスティック・メン@映画生活

地に足が着いた「コン・ムービー」、脚本がよく練られている。

破綻のない脚本、潔癖症で情緒不安定なロイというキャラクターの可笑しさ、主人公の性格と絡ませて展開するエピソードのテンポの良さ、リドリー・スコットってこんなにさりげない映画を普通に撮れる監督だったのか!w

「マッチスティック・メン」という題名なのだから、ほのぼのした親子愛と潔癖症の克服、人としての幸福を手に入れて丸く収まる、なんていう話で終わるわけがない。そう思って観てしまうとこの限られた登場人物で展開するどんでん返しはほぼ予測通り、殆んどインパクトはない。さあどうやって騙してくれるんだ、とオチを読み過ぎてしまうとあまり面白くない作品になってしまうだろう。

但しこの映画の見所は所謂「コン(詐欺)・ムービー」としての痛快さ、弾けた狡猾さという醍醐味よりも、主人公ロイが本来の自分が望んだ姿を手に入れて行く過程を描き出している点にある。ロイという天才詐欺師は金には不自由しない暮らしをしていても、内実は強迫性の潔癖症に悩まされ愛に飢えて実に孤独な人間だ。そんな彼に訪れた偶然の転機(否、勿論仕組まれた必然だったのだがw)が彼を人間らしく変えて行く。
それ故に詐欺の顛末云々よりも、映画の終盤のエピソードで映し出されたロイとアンジェラの永遠の擬似父娘の関係に、観る者は心惹かれるのだ。それは「詐欺」という嘘と虚構で塗り固められた人生の中から、彼等が見い出したたった一つの真実だったからではないだろうか。ロイにとってのアンジェラはいつまでも生き別れた娘であり、最良のサプリメントであることに変わりないのに違いない。
主人公が罠にかかってしまう事態に絶望感や怒りなどを感じさせられてしまいそうな所を、じんわりと暖かいエンディングに収斂するリドリー・スコットの手腕はやはりさすがというべきなのだろう。

人間にとって一番大切な物は何か、という極めて普遍的なテーマに着地した佳作である。「コン・ムービー」というくくりに捉われずに肩の力を抜いて観るべき作品であり、サスペンスというよりはむしろドラマとして観た方がしっくりくるのではないだろうか。
ニコラス・ケイジの潔癖症演技も上手いが癖のある役をやらせたら途轍もなくいい味を出す相棒のサム・ロックウェル、娘役アリソン・ローマンの確かな演技など、役者も安定感があって個性が生きている。
個人的にはもう一捻り欲しかったかなぁという感じだが、軽い気分で観られるところはとてもいい。


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