■ Title Index : all ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ A-Z・数字 監督別 |
■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ |
2006年
07月
26日
(水)
02:16 |
編集

「リベリオン」 ★★★☆
EQUILIBRIUM (2002年アメリカ)
監督:カート・ウィマー
脚本:カート・ウィマー
キャスト:クリスチャン・ベイル、エミリー・ワトソン、テイ・ディグス、アンガス・マクファーデン、ショーン・ビーン、マシュー・ハーバー、ドミニク・パーセル、ウィリアム・フィクトナー、ショーン・パートウィー、デヴィッド・ヘミングス
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東洋武術を取り入れここまでガン=カタ(GUN-KATA)をカッコ良く作り上げたことに拍手、マトリックスより遥かにキレのあるアクションに惚れ惚れする。
見た目は完璧に「マトリックス」、内容はブラッドベリ原作の「華氏451度」(トリュフォーの映画はあまり面白くないw)に出てきた思想言論統制&焚書坑儒の類の体制反逆物、洗脳されていた人間が目覚めるという流れも「未来世紀ブラジル」のような既存のSF作品を想起させられる。従って特に斬新さを感じるストーリーではないのだが、意外や意外これがなかなか面白いのだ。
それというのもこの作品でカート・ウィマー監督が新しく作り出したというガン=カタの魅力に拠るところが非常に大きい。二丁拳銃+東洋武術の「型」で要所を締めるアクションは、マトリックスのようなワイヤー&CGオンパレードのそれとは全く違い、パワフルでダイナミックな実写が持つ良さを早送りでスタイリッシュに伝えてくれる。この「見せるアクション」は実に徹底されていて、例えばどんなに撃ちこまれようが主人公は見事なガン=カタで弾を避けまくるし、わざわざ敵のまん前にマガジンを最初に置いて弾を律儀に装填してくれたり、狙われていようがとりあえず決めのポーズは欠かさない等、アクション物が持つべきハイテンションなエンターティメント性に溢れているのだ。この辺の決め決めな雰囲気はまさに時代劇の殺陣と共通するものがあるように思う。
またストーリーの点でも、レジスタンスとして体制に反抗する心の覚醒などの部分がきっちり描き込まれているのも良い。勿論、感情抑制と言う割りに結構皆感情的だし、ご都合主義的に敵が弱かったり、近未来なのに車がショボ過ぎ等という突っ込み所は多々あるものの、リローデッドで破綻しレヴォリューションで何でもアリ状態になって収拾した「マトリックス」なんかより下手すると作品としての完成度は高いかもしれないぞw
ただ個人的にはガン=カタを勿体ぶらずにもっと見せて欲しかった。特に主人公に感情が芽生え始めてからファーザーに忠誠云々のシーンがダラダラ続き中だるみな展開になるので、アクションシーンに待ちくたびれて欲求不満状態になってしまうのだ。ガン=カタ中心のストーリーにしろとは言わないが、やはりもう少し堪能させて欲しい、ガン=カタシーンを増やしてくれたなら俺は★4つつけたかもしれません(爆w
しかしこれが劇場公開された頃のことを全然覚えていないんだよなぁ、宣伝してたんだろうか?
確かにルックスがマトにあまりに似ているからB級のバッタもんと判断され易い気もしないでもないし(自分も現にそう思ってたし orz
主演は「アメリカン・サイコ」「マシニスト」のクリスチャン・ベイル。キアヌよりもダークで骨太なキャラがこの作品には合っている。また共演に「奇跡の海」「パンチドランク・ラブ」のエミリー・ワトソンというエキセントリックな魅力を持つ芸達者なヒロインを持ってきたのも何気に成功しているのではないか。
同監督の最新作「ウルトラヴァイオレット」でもこのアクションがなかなか派手に使われていたらしいが、男心を絶妙にくすぐってくれる佳作だ、面白かったです。








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