-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「シンデレラマン」
2006年 07月 11日 (火) 00:52 | 編集
シンデレラマン シンデレラマン

「シンデレラマン」 ★★★

CINDERELLA MAN(2005年アメリカ)
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン、クリフ・ホリングワース
キャスト:ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ、クレイグ・ビアーコ、ブルース・マッギル、パディ・コンシダイン、コナー・プライス、アリエル・ウォーラー、パトリック・ルイス、ロン・カナダ、デヴィッド・ヒューバンド
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ シンデレラマン@映画生活

家族への愛情を背負った男の戦い。
ストレートな感動物だがヒール役のボクサーの描写はちょっと気の毒だってば。

実在のボクサー、ジム・ブラドックの半生を映画化したヒューマン・ドラマ。
至極真っ当な、そして王道のエンターティメントだ。不遇なボクサーが一日限りの復活試合という絶好のチャンスを手に入れて再起のリングに上がる、ただ一つ家族への深い愛情の為に。
即ちこの作品は「家族愛」をメインテーマに据えたボクシング映画であり、ボクサーという職業を生業として大恐慌時代を生き抜いた男の生き様を語る物語でもある。到底勝ち目のない戦いに挑む民衆のヒーローが苦しみ抜いて勝ち取ったものは家族との幸福な人生だったわけだ。
解り易くて感情移入し易いストーリー展開といい、ボクシングシーンの盛り上げ方といい、ロン・ハワード監督らしい非常に手堅い作品であることは確かだ。悪く言えば優等生的で道徳的過ぎるのが気になるし、圧倒的な感動と言うには何か物足りない。同じ時代を背景にしている点からボクシング版「シービスケット」という印象もある。
だが鑑賞した観客に希望をもたらし満足感を与えるという意味ではハリウッドエンターティメントとしての醍醐味を兼ね備え、実話ベースの安心感も手伝って外れのない作品ではあろう。

映画としては悪くない出来なのだが、マックス・ベアというヒール役のユダヤ人ボクサーの描写は非常に気になった点である。実話を元にしている作品の割りにこのステレオタイプな構図に誇張がないのかどうか観ていて酷く違和感を感じた。作中では残忍な悪役キャラとして登場する彼だが、実際調べてみると少し違った人間像が見えてくる。
ボクシングの事故で彼が一人の人間を死に到らしめたことは事実だが(作中では二人殺したことになっているがもう一人については医学的な関連性を証明されていない)、ベアは被害者の家族に慰謝料を払ってその子供を学校に通わせていたそうである。また後々まで殺してしまったことを夢に見て苦しんでいたことは勿論のこと、決して傲慢ではなくユーモアに富んだ朗らかな人物でもあったようだ。(参考資料Wikipedia
また、ブラドックがアイリッシュを含めた民衆のヒーローとしての期待を担っていたというならば、マックス・ベアにしてもナチズムの台頭という時代においてユダヤ民族の誇りの象徴でもあったようなのだ。そんなわけで実話ベースと言っても相手ボクサーを単なる悪役に仕立てるその辺の脚色はかなりご都合主義である。
まぁ、恐慌に喘ぐアメリカの希望の象徴としての人間像をより鮮明に描きたかったという意図も理解できるし、彼のヒーロー性はこのような対照で強調されていることは確かなのだが、どうやらマックス・ベアについては映画だけを鵜呑みにしない方が良さそうであるw。

キャストではラッセル・クロウは「ビューティフル・マインド」よりはキャラ的に合っている。彼の持つ泥臭さや逞しさがブラドックというキャラクターによく生かされていたのではないか。そしてとにかく素晴らしいのはセコンドでマネージャー役のポール・ジアマッティ。「アメリカン・スプレンダー」や「サイドウェイ」でも芸達者なところを見せているが今作でもずば抜けて上手い。この作品の魅力は彼の存在に拠るところが大きいのだ。

  ◆参考資料
    ・ Wikipedia:Max Bear
    ・ Stephen Hunter の批評(Washington Post)
    ・ Jami Bernard の批評(New York Daily News)


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