-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家」
2006年 07月 02日 (日) 02:48 | 編集
楳図かずお恐怖劇場 「蟲たちの家」 & 「絶食」セット 楳図かずお恐怖劇場 「蟲たちの家」 & 「絶食」セット

「楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家」 ★★★

(2005年日本)
監督:黒沢清
原作:楳図かずお
脚本:村井さだゆき
キャスト:西島秀俊 、緒川たまき、内田朝陽、しらたひさこ
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ 楳図かずお恐怖劇場@映画生活

蟲になりたいと願う妻の擬態。妻の錯乱と男の妄想が虚実入り混じる「変身」の楳図バージョン。

50分程のショートホラーだが、人の心の襞を映し出した大人向けのサイコサスペンスでもある、観たきっかけは黒沢清作品だからw。
この作品で注目すべきは夫と妻と第三者という視点の対比。その為に全く異なる言い分を其々の視点から描いてシーンを繰り返すという手法が用いられている。
嫉妬深くDVの夫に家に縛り付けられとうとう蟲に擬態するまでに追い詰められた、という妻からの視点。家に閉じこもりがちな妻がある日男を引き入れた挙句錯乱して2階の一室で蟲に擬態している、という夫からの視点。だが、そしてこの二つの話から真実を見い出すはずの第三者(夫の後輩の女、妻の従兄弟の男)の視点である。だが、突然のホラーな展開でこれ等の視点が錯綜した結果、真実が見え難い奇妙な世界に観る者は幻惑されることになる。
ただ個人的にはもう少しこの視点を変えた描写には、同じシーンをリピートするだけではなくアングルの変化をつけるなどのヴァリエーションがあった方が良いと思う。

ストーリーの解釈としては、この物語は妻の貞淑を疑い彼女への独占欲が高じた夫の妄想ではないかと感じた。即ち、妻を監禁していた男が、錯乱した妻が勝手に蟲に擬態していると思い込むことによってその妄想を彼自身の中で正当化していたのではないかということだ。従って夫に報復するかのように襲い掛かった巨大蜘蛛は瞬時に妻の姿に戻り抱き止められるのである。
錯乱していたのは実は妻ではなく夫、ということになるのだが、もしかしたら最初から全部夫の妄想と狂気という流れでもいいかもしれないなw。
いずれにしても蟲への擬態というファンタジックな展開が、カフカの「変身」のような不気味さと人の心の闇を映し出すという本作の魅力となっていることは確かだろう。

尚、自分は原作を未読なのでこれはあくまで映画だけを観た上での推論。映像や構成が凝っていてなかなか面白いショートホラーだったと思う。巨大蟲はお約束的な登場だったがCGもそんなに違和感なくインパクト十分w、蜘蛛と男の対峙、そして抱擁のシーンはこの映画のクライマックスとして痛ましいが実に美しいシーンでもある。

というか!
ア、アルゼンチンとイングランドが負けたよ・・・OTL


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