-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ドッグヴィル」
2005年 08月 24日 (水) 13:10 | 編集
ドッグヴィル プレミアム・エディション ドッグヴィル プレミアム・エディション

「ドッグヴィル」 ★★★

DOGVILLE (2003年デンマーク)
監督:ラース・フォン・トリアー
キャスト:ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、クロエ・セヴィニー、ローレン・バコール、パトリシア・クラークソン、ベン・ギャザラ、ジェームズ・カーン

ラース・フォン・トリアーの巧妙なる罠、第三者の視点の介在に薄ら寒くなる。

このトリアーという監督の作品は、どれもこれも神経を逆撫でする嫌らしいものが多いがこれもその一つ。(と言っても他に3作しか観ていないが敢えて放言w)

作品の最大の特徴はその設定だろう。白いラインによって境界を示しセットを使わないという独特の手法によって舞台劇風な雰囲気が醸成され、一見現実感を欠いているかのような印象を与える。しかし役者の芝居と台詞によって見えないものは補填され完全に具現化されて我々の脳裏に映像として焼きつくのだ。それも狙いとした監督の斬新な試みは、映画の中で破綻することなく自然に仕上げられているように思う。

では作品のテーマは何か?「ダンサー・イン・ザ・ダーク」や「奇跡の海」のようなリアリティは本作では敢えて取り払われているせいか嫌らしさはフルスロットルではない。にしても、醜悪な人間の内面を暴露し嘲笑うかのような冷徹な視線を感じないではいられない。とにかく映画を観る際に作り手の思惑をついつい考えてしまう、という監督の一人なのだ。人間の醜さや汚さを前面に出しどこまでも救いがない残酷な悲しみ、彼が描きたかったものは果たしてそれなのか?いや、むしろその残酷さや悲惨さにいつのまにか同調する観客の心情、それを一段高みから眺めるトリアーの企みを感じないか?全く一筋縄では行かない監督だと思う。

この作品に関して言えばラストで大逆転の復讐劇が待っているので意外に軽いし爽快感さえある、だがそこで観る者がニコールの復讐に快感を得てしまう辺り、既に監督の思うツボなのかもしれないのだ。
設定と脚本其々にトリアーの巧妙な仕掛けが待っている。テクニック的な上手さは勿論だが、見透かされたような気分の悪さが残る、まぁ一度観ればもう十分ではあるかな、しかも長いしなw


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