-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ダ・ヴィンチ・コード」
2006年 05月 23日 (火) 01:53 | 編集
映画「ダ・ヴィンチ・コード」オリジナル・サウンドトラック 映画「ダ・ヴィンチ・コード」オリジナル・サウンドトラック

「ダ・ヴィンチ・コード」 ★★★

THE DA VINCI CODE (2006年アメリカ)
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
原作:ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」(上)
キャスト:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー、ユルゲン・プロフノウ、エチエンヌ・シコ、ジャン=ピエール・マリエール
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ ダ・ヴィンチ・コード@映画生活

ベストセラーを絵的に楽しむべき映画。
良く言えばそこそこ観られる歴史サスペンス映画、悪く言えばただの本の概略である。

長い原作の場合はS・キング原作物にしろハリー・ポッターにしろ「映画」という時間の中で映像化できる部分は自ずから制約される。必然的にストーリーのどの部分を支柱に描くのか、逆にどの部分を端折るのか、という取捨選択が生じてくるわけだ。
その点で考えるとこの作品は抑揚は一定、原作の筋書きをとりあえず網羅再現することを重視して作られた、見事なまでの"疾走"(失笑じゃないYO)映画だ。

神の子キリストを否定するようなスキャンダラスなストーリーを持つ原作は、是非論は別にして暗号解読の為に語られる薀蓄や聖杯伝説の解釈、キリスト教にまつわるこじつけ逸話等が非常に面白いエンタメ小説であると自分は思う。特に前半でソニエールがルーブルに残したダイイングメッセージの謎解き部分は、ストーリーが眉唾であろうが何だろうが読者を大いに惹き付けるものだ。
ところが映画の方は全体のテンポが何しろ早い。暗号は次から次にホイホイ解けて、活字であれだけ面白かった解読のカタルシスは皆無に近いのである。ソフィー・ヌヴーに到っては暗号解読官という設定が何の意味も持たない、単なるじいちゃんを殺された娘に成り下がる始末。
更にシオン修道会とバチカン、オプス・デイの歴史的な確執という映画だけでは若干理解し難い設定部分や、個々のキャラクター描写もごくあっさりと終始して結末に向って一直線。
またラストもそうだが原作とは若干異なる部分もあり、このダイジェスト的なまとめ方は原作ファンには物足りないと言われてもしょうがないだろう。

但し原作のイメージ化、即ち西欧の宗教的な遺物やシンボリックな造形などを視覚的に具象化し難い日本人のような観客が、映画という映像によってある程度補完できるという意味では、決して悪くない。主なキャストではポール・ベタニーが非常に印象的でシラスという複雑な人物を好演、もうすぐファイナルが観られそうなマグニートーのイアン・マッケランやらダーマン2のタコ博士が強烈だったアルフレッド・モリナ等の名優も出演し、とりあえず豪華な俳優が勢揃いしているのも見物だ。ロン・ハワード&トム・ハンクスという安定感抜群のコンビ打ちだし、一度観ておくにはいいんじゃない?という程度には観られる。
トンデモ内容を信頼したくなるように緻密に組み立てられていたように感じた原作の良さはあまり生かされていないので多くを期待し過ぎないことだろう。

ま、ヨーロッパ観光&インディ・ジョーンズ、たまに暗号解読、というノリで観たら楽しいかも。本当は宗教問題の根の深さや歴史的に見た女性像の変遷や権利なんかが浮彫りにされてくるはずの作品なのだと思うが、特に何が心に残るということもなく。
要するに典型的ハリウッドエンタメ、さすが宣伝は上手い。


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