-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「コンタクト」
2006年 04月 16日 (日) 04:18 | 編集
コンタクト 特別版 コンタクト 特別版

「コンタクト」 ★★★☆

CONTACT(1997年アメリカ)
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:マイケル・ゴールデンバーグ
原作:カール・セーガン
キャスト:ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー、ジョン・ハート、ジェームズ・ウッズ、トム・スケリット、デヴィッド・モース、ウィリアム・フィクトナー、ロブ・ロウ、アンジェラ・バセット、ジェイク・ビューシイ、ジェナ・マローン、ジェフリー・ブレイク
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ コンタクト@映画生活

広大な宇宙が収束される少女の瞳、科学と宗教の世界の融解点は哲学的内的宇宙なのかもしれない。

地球外生命体と人類の接触(コンタクト)を描いたファンタジーSF。監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス、原作はNASAにおける惑星探査の指導者でもあったカール・セーガンである。

今作における地球外生命体との交信は、人類の宇宙への一歩であると同時に、幼くして母親のいない孤独と対峙し愛する父親を失うというトラウマを抱えた少女が見た夢ともリンクする。
「話したい」「繋がりたい」という思いがこの作品のベースを作り、ともすればファンタジックで宗教的解釈に傾きそうなテーマを地に足が着いた演出でリアリティを表現する。荒唐無稽なスペクタクルに走り易いハリウッド的夢物語に着地しない極めて地味なスタイルの演出が特徴的だ。地道な観測と研究活動、PC画面に現れるデータの数々、CNNニュースによる報道やクリントン元大統領の登場シーンなどの「フォレスト・ガンプ/一期一会」的メディア演出もこのリアリティの醸成の一端を担っていると言えよう。

またジョディ・フォスターという女優が見せる冷静にして誠実、熱い魂の籠った演技が、この作品本来が持つ人類的な宇宙への夢や希望を真摯に体現していることには注目すべきだろう。
冒頭で描かれた宇宙が少女の瞳に中に収束されていく素晴らしい映像、ワームホールを通過する描写、或いは彼女が訪れた宇宙で出会ったエイリアンの姿。それは「2001年宇宙の旅」で最終的に感じられるシンプルな問い、「なぜ人間はここにいるのか、我々は一体何者なのか?」というテーマと対を成すものであるようにも思うのだ。言い換えればこの作品では、彼女自身のアイデンティティーを模索することと、孤独を癒し合う「他」の存在を知ることが、「真理の探究」という理想で繋がった科学と宗教との融解点として描かれているとも言えるだろう。
宇宙という人知の及ばない空間が神への信仰と相通ずるものがあるとすれば、それは畏怖をも抱かせる宇宙の持つ圧倒的な力、唯一無二の絶対性ということなのかもしれない。

宇宙からのメッセージを傍受した巨大アンテナが一斉に動き出す瞬間、三次元ページが噛み合って解読される興奮、そしてエイリアンとのコンタクトに向う緊張と孤独、地味ながらも実にスリリングで興奮する一瞬がこの作品のエンターティメントとしての魅力を増幅させている。信号を傍受したことへの政府やマスメディアの反応、人々の享楽的な興味関心、偉大な発見を巡って飛交う様々な利権争い等の現実的な側面が描かれることによって、地に足が着いた作品となっていることも確かだ。
まぁ個人的な嗜好で言えば「未知との遭遇」で感じた単純な興奮はちょっと醒めて(笑、「2001年宇宙の旅」の圧倒的な宇宙の神秘性や絶対性が矮小化されてリアルになった感じ。傑作と言い切れないのは展開が平坦でダラダラであることと、色んな要素が網羅され過ぎて突き抜けた印象がないせいだろう。

アクションスペクタクルなどとは無縁の非常に地道な作品だが、カール・セーガンのワームホール理論という極めて興味深い仮説を映像化したという意味でも、科学と宗教との対立という側面からのアプローチも真摯で悪くはない。トンデモ日本人描写やご都合主義的大富豪の手助けなど突っ込みたくなるところかなりあるが、良質のSFであることは間違いないと思う。

   ※参考:Wikipediaより
      ・カール・セーガン
      ・タイムトラベルについて
      ・ワームホールとは


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