-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「エミリー・ローズ」
2006年 04月 10日 (月) 22:03 | 編集
エミリー・ローズ エミリー・ローズ

「エミリー・ローズ」 ★★★

The Exorcism of Emily Rose (2005年アメリカ)
監督:スコット・デリクソン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン・スコット・デリクソン
キャスト:ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、キャンベル・スコット、ジェニファー・カーペンター、コルム・フィオール、ジョシュア・クローズ、ケン・ウェルシュ、ダンカン・フレイザー、メアリー・ベス・ハート、ヘンリー・ツァーニー、ショーレー・アグダシュルー、JR・ボーン
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ エミリー・ローズ@映画生活
   

科学では証明し切れない可能性を示唆するオカルト法廷劇。
出来は決して悪くないが中途半端でキレがない。

19歳の少女の死因は悪魔憑きなのか或いは病気だったのか?
法廷で裁かれるにはあまりに特異で非科学的な事件であるが、1970年代のドイツで実際に行われた悪魔祓い事件がベースらしい。
映画の展開はエミリー・ローズの検死に始まり、裁判の進捗描写と同時に残された証言や証拠から彼女の死を巡る謎を紐解くというものである。

見所は二つ。
一つはローラ・リニー演ずる敏腕弁護士と検事の間に繰り広げられる法廷での論戦から見えてくる科学と信仰との対立。
科学的な根拠に対して「可能性」を証明しようとする女弁護士の戦いっぷりはまぁ見応えがある。言い換えればこれは、信仰があり非科学的なものの存在を認知する人間とそうではない人間との認識の差というものを描いた作品でもあるわけだ。
悪魔憑きが事実だったという視点に立てば、エミリーは殉教の徒として神に選ばれた存在であり、彼女の正当なる理解者が神父であったということだろうが、それも視点を変えれば精神病を病んだ少女とその妄想に乗って病を悪化させた神父の話だ。実際あらゆる超常現象は科学的な論拠で説明されることが可能なのも法廷で示されるわけで、結局映画の帰結も極めて曖昧に帰することになる。
もう一つは証言から再現されるエミリーの所謂「悪魔憑き」状態の憑依描写。
この映画の何が怖いと言ってエミリー役を演じたジェニファー・カーペンターの顔だろうと思う。悪魔が憑いてなくてもオリジナルな顔がある程度怖いというのは「シャイニング」の嫁役と同じくらい卑怯だろ!w
だが、「エクソシスト」等と大きく異なる点は、観客が目撃するエミリーの悪魔憑きの映像はリアルタイムで起きているのではないということだ。はっきり言ってしまえば痛々しくてそれなりに怖い様々なオカルトチックな映像というものは、裁判の証言や状況証拠から我々の脳裏に浮かんだ憶測、類推の類のものに過ぎないと言うことである。思うに悪魔祓いの真の恐怖というものはここに描かれているのではなくて、むしろローラ・リニーの身に起こる「闇の力が働いているとされる」午前3時の出来事の方に緊迫感のある恐怖が醸成されているのだ。但しこれも、悪魔憑きの真偽を問う裁判に絡んだことによる強迫観念や自己暗示をも多分に含むものであろうし、キリスト教徒であるが故に起こり得る現象と判断できるものだ。このエピソードのその後については特に触れられない為ホラーとしてちょっと弱くなってしまったようにも思う。

愛についてのキンゼイ・レポート」「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」のローラ・リニーと「エターナル・サンシャイン」「真珠の耳飾りの少女」のトム・ウィルキンソンが共演、真面目に作ってあるオカルトドラマであり、2時間飽きることなく観られる悪くない作品である。が、信仰があるか否か、また宗教への理解の有無によってもこの映画の帰結に賛同共感できる度合いは違うだろうし、やはりエンディングではもう一捻りあっても良かった気がする。
あの、"123456!"なんて、激しく解離性人格障害を思い出したけどねぇ。まぁ、ホラー作品としても法廷劇としても一度観れば十分かな。
   
    ※不可知論とは:神は存在するかもしれないが、たぶん知ることはできないという思想。
    ※悪魔祓い


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