-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「コンクリート」
2006年 03月 28日 (火) 01:05 | 編集
コンクリート

「コンクリート」 ★

(2004年日本)
監督:中村拓
原作:渥美饒兒「十七歳、悪の履歴書」
脚本:菅乃廣
キャスト:高岡蒼佑、小森未来、三船美佳、小林且弥、柘植亮二、間野健介、樋田洋平、斎藤悠、豊島侑也、宮田大三、町田政則、高柳さち子、沖直未
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ コンクリート@映画生活

1989年の女子高生コンクリート詰め殺人事件の映画化。
作り手の思いというものが生きていなければ、結局犯罪の異常性やスキャンダラスな部分だけが一人歩きしてしまうことになる。

実話を元に映画化した作品は数多いし、最近では「誰も知らない」「エレファント」が記憶に新しい。
事件自体が全く異なるものを簡単に比較することはできないが、特に重篤な犯罪が絡む物であれば、観る人間に或いは社会に何を訴え問いかけたいのかを明確にする必要があるのではないかと自分は思う。命を奪われた被害者が存在する事件をある程度忠実にドラマ化しようとするならば、少なくとも事件に対する真摯な製作姿勢を見せるべきではないか?
「誰も知らない」は、誰にも知られずに生きる子供達への大人の社会的責任を問いかけ、「エレファント」は日常が狂気に走る瞬間とその行為をひたすらに追うことにより観る者の心に事件の重大性を刻み込んだ。
ではこの「コンクリート」はどうなのか。
犯罪の凶悪性を暴き出し再犯防止の為に倫理的に描くべき、なんて言うつもりはないが、そもそもこの映画が何をやりたいのか全く見えて来ない。「犯罪」自体の描写は一体何日経過しているのかという時系列さえ明確ではない為具体性を欠く。具体性の欠如は遺族への配慮も当然あるかもしれないが事件の全容を覆い隠すことにも繋がる。映像で見せないなら台詞やテロップで説明する位の配慮があってもいいだろう。
更に主犯格の少年の人間性と心の軌跡、彼を取り巻く環境というものがこの作品のテーマの一つなのだろうがその描写も前半だけ。少々少年達に同情の余地を窺わせるような動機の描き方をしているのものの中途半端だ。少なくともあれだけの異常な行為の後に取って付けたようにラストシーンでいきなり涙されても、観る方は説得力どころか憤りさえ覚えるのが普通だろう。主題の曖昧さ、視点のブレ、中途半端なキャラクター描写、被害者役の女優のAV並みの演技(もうコレ最低)、どれを取っても納得できるものがないのだ。

ドキュメンタリー或いはフィクションという形式を採って映画ができることとは何なのだろう?改めてそれを考えさせられた作品だ。あまりに出来も悪ければ製作姿勢も共感できない作品なので感想は書かないでおこうとも思ったのだが。まぁ酷いです、酷いって書いておきたかったのだ。
で、実話には被害者が存在するということをこの作品は忘れているよ。


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