-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「スチームボーイ」
2006年 03月 07日 (火) 03:17 | 編集
スチームボーイ 通常版 スチームボーイ 通常版

「スチームボーイ」 ★★

STEAMBOY(2003年日本)
監督:大友克洋
脚本:大友克洋・村井さだゆき
キャスト(声):鈴木杏、小西真奈美、中村嘉葎雄、津嘉山正種、児玉清、沢村一樹、斉藤暁、寺島進
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ スチームボーイ@映画生活

「AKIRA」の大友克洋監督が製作期間9年、総製作費24億円を投じて完成させた長編第2作目。
なのだが、予告で観たキャラの絵面の表情の乏しさや、イマイチ古さを感じさせるモチーフにどうしても興味が沸かず劇場鑑賞をスルーした作品・・・。

その悪い予感が完全に当ってしまった、はぁこりゃダメだ、完全に「ラピュタ」の紛い物だ。
最大の問題が退屈なストーリーと脚本。
スチームボールという発明品と蒸気機関というエネルギー自体に新鮮さがないのがそもそも痛いのだが、それを脚本次第でいくらでも魅力あるものに変えることは出来たはずだ。
また、何の為の科学なのか?兵器製造に繋がる「力」としての科学への批判がこの作品のテーマなのだが、このコンセプトは「ラピュタ」で既に使われてしまっている。使い古されたテーマを今さらぶち上げられても観客は面白くも何ともない。しかも「ラピュタ」にあったあの躍動感、わくわくさせされるアクションアドベンチャーの驚きと感動がここにはないんだなぁ。
更に言えばクライマックスに到る後半の展開があまりにももたついて長い、2時間をかける意味は全くないだろう。

そして何がダメと言って一番ダメなのがキャラクターの魅力の無さ。
確かに背景は実に緻密、細部までよく描き込まれていてCGとアニメーション技術の粋を物語る写実的な見事なものだ。だが人物の感情なんかより風景やメカニックを描く事に専ら時間をかけたとしか思えないこのアニメは、結局物語を牽引するキャラクターの魅力に乏しいものとなってしまっていないだろうか?そしてそれが宮崎アニメとの決定的な差異でもあり、致命的な弱点であるように思う。
これに輪をかけたのが声のキャストの酷さだ。声優はやはり俳優じゃない方がいい。小西真奈美以外は全員下手だし特に中村嘉葎雄は呂律が回らず聞くに堪えない、俳優に拘るならスキルを考慮すべきだろう。

思うにアニメを子供向けになんか作るな、と言いたい。
子供の為にと子供を見損なってどこか手緩い甘さを残した説教臭い話に子供は喜ばないぞ。どれだけ難解だろうと魅力のあるものに人は惹かれるのだ、大人が観て面白くないものを子供が喜ぶわけがない。絵は確かに素晴らしい、だが残念なことだが「スチームボーイ」にはAKIRAの衝撃も、EVAの革新性も、ジブリの求心力もないのだ。
アニメーションと言っても所詮絵だけでは作品は成り立たない。本作はこのコンセプトを構想9年かけてしまったが為に、おそらく完全に時流を外してしまったのかもしれない。ジブリや他のアニメで既視感のあるモチーフや造形のオンパレードでは新鮮味どころか今更感しかないのである。残念の一言だ。

ナウシカやラピュタだけじゃなく、エドワード、例の鋼のアレかとオモタw。


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