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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


敢えて懐疑的であれ、と思う
2006年 02月 22日 (水) 23:48 | 編集
例えば映画感想などという極めて個人の価値判断基準或いは資質という背景に基づいた主観的なカテゴリーだけに留まる話でなく。

一般論、評判、常識、普通。
人間の認識力とは全く不確実なものだ。特にマジョリティーの認識に左右される判断の中に常に客観性や普遍性が存在するとは限らない。これは懐疑論に相通ずる部分が大きいかもしれないが、物事は常に多義的であることから敢えて様々な側面から思考され判断されるべきであると思う。
例えばLivedoor事件。昨日まで持ち上げて堀江氏を賞賛崇拝していた世論などその最たるものだろう。時代の寵児と崇め奉った挙句掌を返したように批判する。結論から言えば証券取引法違反や粉飾決算が事実であるならば株主を欺き損害を与えた罪は勿論弾劾されるべきである。だが、それ等の刑事罰と関連しない処の彼自身のカリスマ性や先見性、新手の経営術というものは同列に扱うべきではないだろう。彼の採った方法は間違っていたかもしれないが、逮捕された途端に全部ない交ぜにする、それこそ単にメディアの情報操作と小手先の虚栄と偽善に踊らされているだけではないのか。(Livedoor事件に関しての論評は記事の終わりにLINKを掲載、参照されたし
ベストセラーが必ずしも書物として普遍的な価値を持たないように一般論や集団の持つ危険性と陥穽は常に認識するべきである。そして我々は与えられる情報や知識を取捨選択しなくてはならない。

で、何を書きたいのかというと、要するにその流行物はそんなに立派なものかどうか疑え、という話(爆。例えマイノリティーであれど真理の所在は数の力に左右される物ではないはずだ。
物事を認識しその価値を判断する時に、与えられた情報を鵜呑みにしない、懐疑的に問題意識を持つこと、簡単なようでこれは意外に難しい。

このブログの話で言えば、自分の嗜好の傾向は確かに偏っているかもしれない。ブログを読んで下さっている方には何となく解ると思うのだが、一般的に評価されているものを批判的に見たり、或いはその逆になっている記事も少なくない。それは前述したような思考の過程から生じてくる多義的な解釈或いは客観性というものへの自分なりの拘泥だ。特に煽動的なメディアの情報や、著名な人物による批評は必ずしも当を得ているとは限らないと思う。
ともすれば大勢や時流に流され易くなる自分への自戒も含め、曲りなりにも情報発信するブログのスタンスとして、これ等のことはいつも心に留めておきたい。(ま、悪あがきとか天邪鬼とも言うw)

【追記:Livedoor事件について】
  参考資料・・・ライブドアに物申す!
    各界著名人・オピニオンリーダーによる意見のまとめブログ。

【追記】
此処からは最近の感想傾向の反省として。
一つの作品を観る際に、余計な知識が作品の純粋な評価の邪魔をすることもある。たとえば自分がよくやってしまうのが原作の先読みによる安直な比較論。文字や漫画の世界から其々の頭の中に勝手に作り上げてしまった先入観とイマジネーションは意外に深く刻まれて消えないものだ。そもそも原作と映画は表現方法も違うし、映画には時間的な制約がある。その中でいかにテーマというものを映像や台詞で表現するのか、という困難さがまた映画の魅力でもあるはずだ。
原作がどう映像表現されているのかを確認する為に観るのもいいが、本来その部分と映画単体の評価とは切り離されるべきではないかと思うのだがどうだろうか。


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