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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「亀は意外と速く泳ぐ」
2006年 02月 23日 (木) 00:06 | 編集
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 亀は意外と速く泳ぐ デラックス版

「亀は意外と速く泳ぐ」 ★★★

(2005年日本)
監督:三木聡
脚本:三木聡
主題歌:レミオロメン『南風
キャスト:上野樹里、蒼井優、岩松了、ふせえり、要潤、松重豊、松村利史、森下能幸、緋田康人、温水洋一、松岡俊介、水橋研二、岡本信人、嶋田久作、伊武雅刀
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ 亀は意外と速く泳ぐ@映画生活

見方を変えれば平凡と判断されていたものこそ非凡なのかもしれない。

「平凡」や「普通」の尺度などというものは個々人によって違っていて、仮に自分にはそれが平凡であろうと他人には異常であるかもしれないのだ。
イン・ザ・プール」で三木監督は、異常だ、おかしい、と悩める現代人を、皆実はどこかで苦悩や傷を抱えて生きている、意外にその程度の異常なんて普通かもしれないぞ?と、切ってみせた。この作品では「平凡で普通だと思っていたことが実はそうではない」「普通を装うことが意外に難しい」などの可笑しさを散りばめつつ、既成の価値観や基準が持つ曖昧さや胡散臭さにもさらりと肉薄する。

この映画は偶然にもスパイになった普通の主婦の物語。あり得ない設定にくだらないギャグ、冒頭のパラパラ漫画が実写されたかのような確信犯的にユルユルな演出は「イン・ザ・プール」とほぼ同じ。肩の力を抜いて少しだけ日常から逸脱したい時には三木監督作品はお薦めだ。
色んなことを感じ取るのもよし、ただ緩く笑うのもよし、だが何の変哲もない日常も些細な出来事で全く違うものになる可能性と、そんな時間によって人は豊かに過ごせるものだいうことを実に上手く描き出している作品である。ひたすらくだらないと笑っていたはずなのにラストでほんの少し切なくなるのは、何かに別れを告げて次に向うそんな人生の一瞬が覗けるからかもしれない。

エンディングテーマはレミオロメンの「南風」。全部払拭されて爽快に締めくくられるこのラストには完全に丸め込まれた気がしないでもないが、まぁ悪くない作品だと思う。ただ前作とテーマ性は被るので新鮮味に欠ける、それがちょっと残念だった所。

で、役者が岩松了、ふせえり、要潤、松重豊、森下能幸、温水洋一、嶋田久作と曲者揃いなことにも笑える。ヒロインの上野樹里のボケキャラ、脇を固める役者の個性あってこその作品でもあろう。但し蒼井優のルックスが全然キャラ的に合ってないことだけは少し気になった、土屋アンナ辺りのキャラの濃さがないと上野樹里のボケっぷりには太刀打ちできないだろう(下妻じゃないけどw。
何と言っても要潤のヅラ姿が拝めるという素晴らしい映画なので、ファンの方は多分必見。


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■三木聡監督作品
イン・ザ・プール イン・ザ・プール

■エンディングテーマ:レミオロメン「南風」
 試聴は此処から可能。(WMPが開きます)
南風 南風

■レミオロメン「南風」収録アルバム
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