-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「運命を分けたザイル」 
2006年 02月 17日 (金) 23:29 | 編集
運命を分けたザイル 運命を分けたザイル

「運命を分けたザイル」 ★★★☆

TOUCHING THE VOID (2003年イギリス)
監督:ケヴィン・マクドナルド
原作:ジョー・シンプソン『死のクレバス―アンデス氷壁の遭難
脚本:ジョー・シンプソン
キャスト:ジョー・シンプソン(本人)、サイモン・イェーツ(本人)、ブレンダン・マッキー、ニコラス・アーロン、リチャード・ホーキング(本人)、オーリー・ライアル
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ 運命を分けたザイル@映画生活

二人諸共に死ぬか、仲間を見捨てて生き残る可能性を選ぶか?
命の選択と生への闘いを記したドラマだが、再現フィルム的演出が評価の分かれ目か。

オール雪山ロケの作品なんてよく撮ったものだ、無謀としか思えないショットの数々には拍手。
本作は南米アンデス標高6600mのシウラ・グランデ峰の雪山登山遭難と生還を描く実話ベースの物語である。
生還した二人の回想という再現フィルム形式を取る構成の為、どんなに非常事態に直面しようと何とかなるのだろうという想定はできてしまう。それ故にドラマティックな要素を欠いてしまう可能性は大いにあっただろう。しかしこの構成がそれ程ウィークポイントにならないのは、本作が単なる生還劇に終わっていないことに拠る。つまりこの映画の見所は、圧巻なる自然の仲で生と死を繋ぐザイルに込められた信頼と決断、そして迫りくる死の恐怖というものに真っ向から向き合って、極限状態の人間心理が描かれている部分だろう。

更にシリアスでリアリティのある冬山の映像が有無を言わせぬ説得力を持って観る者を圧倒する。とにかく実際の雪山で撮影されたという苛酷でしかも美しい映像は素晴らしいものだ。
また彼等が取った行動が登山をしない人間が見ても非常に解りやすく解説される点は再現ドキュメンタリーの良さが発揮されている。ザイルを切るという極限の選択肢からいかにして二人が生還を果たしたかという後半の見応えは相当なものだ。
クレバスを脱出し岩場を進むクライマックス、観る者は壮絶そのものの死との闘いに絶句し、解っていたはずのラストシーンに感動させられてしまうのである。

DVD特典にはその後の彼等の動向「アフター・ザ・エンディング」も収録され、生還劇の終幕が実際の写真と共に回想されているので、これも必見。サイモンはザイルを切ったことにより批判を浴びたそうだが、ジョーはサイモンの行為の正当性を主張する為にこの原作を書き綴ったらしい、感動的な話だ。

観て損はない作品だがブラッカイマー辺りにベタベタにエンタメさせて撮ってもらったらどうなってたかな、ともちょっと思う(笑。 正直本人達の解説が時々邪魔に感じたシーンも多かったしw。
とにかく再現ドキュメンタリー構成は嗜好の分かれる所であろうが、映画自体は実直で良い作品に仕上がっていることは確かだ。


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■原作本
死のクレバス―アンデス氷壁の遭難
 死のクレバス―アンデス氷壁の遭難
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