-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「コックと泥棒、その妻と愛人」
2006年 02月 09日 (木) 00:44 | 編集
コックと泥棒、その妻と愛人 コックと泥棒、その妻と愛人

「コックと泥棒、その妻と愛人」 ★★★★

THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER (1989年イギリス/フランス)
監督:ピーター・グリーナウェイ
脚本:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
衣装:ジャン=ポール・ゴルチエ
キャスト: リシャール・ボーランジェ、マイケル・ガンボン、ヘレン・ミレン、アラン・ハワード、ティム・ロス、シアラン・ハインズ、ゲイリー・オルセン
   ⇒ コックと泥棒、その妻と愛人@映画生活

グロテスクな悪趣味と生々しい血肉の官能、文句なしに面白い!

表題通りレストランのコックとオーナー(泥棒w)、その妻と浮気相手による人間模様が作品の核となっている、そしてテーマはまさに人間の愚劣なる欲望、まるで傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲という七つの大罪を具現化するかのような退廃的禁断の世界である。

否応無しに目に飛び込んでくるのが映像の独特の色彩化あろう。絢爛豪華に見えながら酷く下品で悪趣味な過剰な装飾と、レストランの赤、厨房の緑、化粧室の白、レストランの外は青という完全な色分けはこの作品のテーマと直結するものである。壁一枚を隔てた瞬間に服の色まで変化する、それは心の内面を同時に映すかのように鮮烈だ。
欲望を体現する色彩の渦、愚直で醜悪な人間の本性とエゴイズムを暴き立てるシニカルで鋭利な視線。裏切りが露呈し破綻に向う終盤は息苦しく壮絶であり、色彩はどす黒い赤に変貌するのだ。

皿は割る為に、料理はひっくり返す為に、フォークは頬に突き立てる為に。
こんなに大暴れなオーナーがいてレストランが成り立つのか?とかそういうストーリー云々の矛盾をとやかく言うような作品ではない。
人間はここまで堕落し残酷になれるのか。生身の肉体にしか持ち得ない官能と汚辱、そして繰り返される非道と愛憎にカタルシスさえ漂う皮肉になんとも言えない虚無感と絶望感を憶える。舞台仕立てのセットやカメラワークに、音楽はマイケル・ナイマン、衣裳がゴルチエという個性のせめぎ合い、まさに圧巻の群像劇だと思う。
毒の多いエログロ作品なので趣味に合わない方には鑑賞をお薦めしない、でもここまで洗練された悪趣味は最早芸術に近いかもね。
人間は罪深い、だからこそ人間なのだろう。

我が不義をことごとく洗い去りたまえ
我を我が罪より浄めたまえ
我がもろもろの罪を消したまえ


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