| ■ Title Index : all ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ A-Z・数字 監督別 |
| ■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★〜★★ |
|
【 about 】 |
2006年
01月
22日
(日)
17:02 |
編集
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション「ヒトラー 〜最期の12日間〜」 ★★★☆
DOWNFALL、DER UNTERGANG (2004年ドイツ/イタリア)
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
原作:ヨアヒム・フェスト『ヒトラー 最期の12日間』
トラウドゥル・ユンゲ『私はヒトラーの秘書だった』
キャスト:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ユリアーネ・ケーラー、トーマス・クレッチマン、コリンナ・ハルフォーフ、ウルリッヒ・マテス、ハイノ・フェルヒ、ウルリッヒ・ノエテン、クリスチャン・ベルケル、ミハエル・メンドル、マティアス・ハービッヒ、ゲッツ・オットー
⇒ 公式サイト
⇒ ヒトラー〜最期の12日間〜@映画生活
「第三帝国を建設し、これを情け容赦なく、しかもしばしば非凡な抜け目なさで統治し、あのような目がくらむような高みと、あのような悲惨な最後に導いた人物は、邪悪であったが、疑いもなく天才だった」
(W.L.シャイラー著、井上勇訳「第三帝国の興亡」第一巻18ページ)
ヒトラーの最期とナチスドイツの終焉を描く、内側の視点からのアプローチが興味深い作品である。
監督は「es」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。調べてみるとヒトラーに関連する作品は、ドキュメンタリーによる回想録形式で旧西ドイツで作られた作品や他国製作によるTVドラマは少なくないものの、劇場未公開作品が多い。本作の意義は勿論先の大戦の意味を60年後の現在という時点から振り返るという部分はあろうが、それ以上に統一後のドイツから生まれたヒトラー作品として世界に発信されたこと、そしてタブー視されてきたヒトラーの人間的な側面に肉迫する作品である点、もう一つはヒトラーに忠誠を誓った幹部側近の人間達がその最期に当っていかなる選択をしたかという事実を描き出している点にあると思う。
映画の語り手となるのはヒトラーの秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲ。
敗戦の色濃い1945年の首都はソ連軍の包囲網で壊滅状態。本作はヒトラーが自殺する直前の12日間を、彼の秘書ユンゲの視点で克明に描いてゆく。
第三帝国の設立に妄執し、首都を決して去らなかったヒトラーの人間的な一面も垣間見えるのが興味深い。秘書に見せるヒトラーの表情はあまりに優しく、恐ろしいカリスマの片鱗は伺えないが、その一方で激しく「裏切り」を恐れた孤独な人間像も浮かび上がる。大戦の引き金を引き、アウシュビッツを作り、容赦ない虐殺と侵略を重ね、ドイツを敗戦に導いた男。ナチズムに洗脳された異様な光景はヒトラーという男のカリスマ性と不気味な全体主義国粋主義を我々に強く印象付けるものだ。
但し秘書の視点で見る12日間に集約された群像劇であるが故にヒトラー政権の思想或いはその所業の全体像が見え難い点は否定できない。作品を通じて率直に感じる「何故多くの人間がこの男に立ち従って命運を共にしたのか」という疑問、それは当時のドイツの政治或いは経済状況という歴史的な背景、時を得て誕生したヒトラー政権とナチズムという側面の言及がなければ理解は困難なものであろう。入門書的ではあるが「ナチズムの時代」でもドイツの当時の社会背景等が窺えるし此方のサイトのナチズムについての描写も簡潔で参考になる。ヒトラーの思想的な足跡は「わが闘争」に詳しく記述されている。本作を誤解無きように観る為には、いかにヒトラーという男が天才的な頭脳をもって狂気の殺戮を行ったのかという歴史の事実を、我々鑑賞者が認知しているという前提条件がある作品とも言えるのではないか。
最期の時近くしてヒトラーの心理状態が逼迫し錯乱の傾向を見せる。国民という国家にとって最も大切であるはずの財産を黙殺した時点で彼の命運は尽きていたはずなのだが、それでも尚ヒトラーへの忠誠を守り、廃墟と化しつつある街で死を賭して戦い続ける兵士を戦いに駆り立てた男の絶対性に改めて背筋が寒くなる思いがした。
さながら地獄絵図のようなベルリン市街の攻防戦と、表面的には平静が保たれているヒトラーの地下要塞を映し出して見せる対照も効果的である。
また特筆すべきはブルーノ・ガンツの熱演だろう。写真やフィルム等で見るヒトラーにその風貌がよく似ていることも大きいが、第三帝国の建国に妄執する男の鬼気迫る表情や人間的な表情を見事に演じ切っている。
この作品は決してヒトラーの所業を具体的に触れるものではないし、鑑賞者の史上最悪の非道なカリスマに対する見方を変容させようとするものでもない。あくまでも彼の悪行と罪過は作品の前提であることは観る側は常に肝に銘じておくべきである。しかし、たった12日間の描写が、ヒトラーの魅力に心酔しナチズムというイデオロギーに支配された者達の様々な人生の選択を浮き彫りにして、改めてヒトラーとその時代を我々に問いかける。600万人ものユダヤ人大虐殺の歴史を決して忘れてはならない、しかし隠された真実にも目を背けるべきではないだろう。美化することなく歴史の真実を受け止めたい、そう思わせてくれる作品だった。
最後に「わが闘争」の序文として平野・将積両氏によって記された文章を抜粋させて頂く。我々が史実を受け止め考える際の礎として心に留めておきたいと思う。
「かかる狂気の天才に活動の場を与えた国民大衆の責任、ヒトラーの言葉の魔術に幻惑されるような政治的、あるいは精神的な幼稚さの責任について、他山の石として考えてほしいのである」
(アドルフ・ヒトラー著『わが闘争』、平野一郎・将積茂訳者序、上巻9ページ)

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わが闘争 上―完訳 角川文庫 白 224-1
私はヒトラーの秘書だった
ヒトラー 最期の12日間ヒトラーとナチズム
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この記事へのコメント
こんにちは。
ヒトラーを描いた映画として、ナチスドイツの行った描写がほとんどないってのはかなり異色な作品ですね。
戦争映画にありがちな、鑑賞者に訴えかけるような過度の演出のない淡々としたストーリーだった分、より一層現実的で重みが感じられました。
ヒトラーを描いた映画として、ナチスドイツの行った描写がほとんどないってのはかなり異色な作品ですね。
戦争映画にありがちな、鑑賞者に訴えかけるような過度の演出のない淡々としたストーリーだった分、より一層現実的で重みが感じられました。
そういえば。
この映画では描かれていませんでしたが、ベルリン攻防戦でロシア軍と最後まで死闘を繰り広げたのが、実はドイツ人よりもデンマーク人、フランス人、ラトヴィア人など外国人義勇SS部隊だったという皮肉な事実は、たどりたどれば「ヨーロッパとは何か」という命題にもつながる興味深い話ですね。
帝国軍需相アルベルト・シュペーアに対する好意的な描写(これはドイツZDFテレビ製作ドキュメンタリー『ヒトラーと6人の側近たち』と同様だった)でも思いましたけど、あの崩壊によって何が死に絶え、何が残ったのか.......あ、これを深めていくと、何気にラース・フォン・トリアーの『ヨーロッパ』に話が飛びそうなのでやめておきますが(笑)
この映画では描かれていませんでしたが、ベルリン攻防戦でロシア軍と最後まで死闘を繰り広げたのが、実はドイツ人よりもデンマーク人、フランス人、ラトヴィア人など外国人義勇SS部隊だったという皮肉な事実は、たどりたどれば「ヨーロッパとは何か」という命題にもつながる興味深い話ですね。
帝国軍需相アルベルト・シュペーアに対する好意的な描写(これはドイツZDFテレビ製作ドキュメンタリー『ヒトラーと6人の側近たち』と同様だった)でも思いましたけど、あの崩壊によって何が死に絶え、何が残ったのか.......あ、これを深めていくと、何気にラース・フォン・トリアーの『ヨーロッパ』に話が飛びそうなのでやめておきますが(笑)
> baoh さん
いつもありがとうございますw
そうですね、秘書の視点というアプローチなので描ききれない部分は出てくるでしょうね。
この映画を見てヒトラーに対する見方が変わるなんていう人もいないとは思いますが、ドイツで論争を呼んだというのも解る気がします。
個人的には凄く面白い作品だったです。
> 桜樹ルイ16世さん
この作品はヒトラーの思想や所業に触れるにはアプローチの方向性として難しかったのかもしれないですね、秘書の内輪話ですから。
ヒトラー政権の内側にいた人間が見たヒトラーという人間の一端、或いは彼と側近との距離感等をコンパクトに凝縮して見せているという意味では興味深い作品でした。コメントありがとうございます。
いつもありがとうございますw
そうですね、秘書の視点というアプローチなので描ききれない部分は出てくるでしょうね。
この映画を見てヒトラーに対する見方が変わるなんていう人もいないとは思いますが、ドイツで論争を呼んだというのも解る気がします。
個人的には凄く面白い作品だったです。
> 桜樹ルイ16世さん
この作品はヒトラーの思想や所業に触れるにはアプローチの方向性として難しかったのかもしれないですね、秘書の内輪話ですから。
ヒトラー政権の内側にいた人間が見たヒトラーという人間の一端、或いは彼と側近との距離感等をコンパクトに凝縮して見せているという意味では興味深い作品でした。コメントありがとうございます。
面白かった、でも物足りない。何故だろう。
群像劇に近いシチュエーションであるにも関らず視点は一応秘書。これだけの人物相関を描くのに、キャラの説明は最後のラッシュで見せるだけだからまず見せ方に疑問、そりゃドイツ人は解るだろうがよ?ある程度ヒトラーの時代の知識がなければヒムラーの裏切りの意味の重大性なんてよくわからないんじゃないか?と。
そもそもヒトラーをドイツ人が描くのにいきなりこの原作選んだ事自体にも納得がいかない。やっぱり人間像から入っちゃまずいんじゃないの?戦後60年経過しているからこそホロコーストとナチズム思想の席巻については絶対に触れるべきだと僕は思う。「片鱗を窺わせる」程度の描写じゃ論争が起きて当たり前だ。独裁とナチズムが時代の申し子であることを描かずしてヒトラーを語っていいのか?と大いに疑問を持った。
この映画を観てユダヤ人はどう思うんだろうな。わが闘争上下貸して。
群像劇に近いシチュエーションであるにも関らず視点は一応秘書。これだけの人物相関を描くのに、キャラの説明は最後のラッシュで見せるだけだからまず見せ方に疑問、そりゃドイツ人は解るだろうがよ?ある程度ヒトラーの時代の知識がなければヒムラーの裏切りの意味の重大性なんてよくわからないんじゃないか?と。
そもそもヒトラーをドイツ人が描くのにいきなりこの原作選んだ事自体にも納得がいかない。やっぱり人間像から入っちゃまずいんじゃないの?戦後60年経過しているからこそホロコーストとナチズム思想の席巻については絶対に触れるべきだと僕は思う。「片鱗を窺わせる」程度の描写じゃ論争が起きて当たり前だ。独裁とナチズムが時代の申し子であることを描かずしてヒトラーを語っていいのか?と大いに疑問を持った。
この映画を観てユダヤ人はどう思うんだろうな。わが闘争上下貸して。
2006/
01/
23 (月)
02:
16:
51 |
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編集
]
>秘書の内輪話ですから。
そうですね。ただまあ、あれで彼女の人間観察力が人並み以上のものだったら、真に価値あるセミドキュメンタリー作品になった気がしますが(爆)
>そもそもヒトラーをドイツ人が描くのにいきなりこの原作選んだ
>事自体にも納得がいかない。
ヒトラーがどうのこうのという以上に、実はドイツ人一般にとっての「免罪符」となるようにこの映画は構築されているような気がします。ウチのブログに、ドイツ人の知人が、
>あの最後の「告白」ですが、私も怪しく思いました。ユンゲさん自身が
>気づいていないのですが、「これさえ言えば、責められない」ぶりは
>今のドイツでもまだよくあるパターンで、私的にはとても嫌です。
とコメントしていましたが、そんな感じですの。
ナチズムの本質については、直接的なホロコースト本など以上に、以下の書物が非常に「目からウロコ」的に参考になります。オススメであります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791759591/249-2638314-9614726
そうですね。ただまあ、あれで彼女の人間観察力が人並み以上のものだったら、真に価値あるセミドキュメンタリー作品になった気がしますが(爆)
>そもそもヒトラーをドイツ人が描くのにいきなりこの原作選んだ
>事自体にも納得がいかない。
ヒトラーがどうのこうのという以上に、実はドイツ人一般にとっての「免罪符」となるようにこの映画は構築されているような気がします。ウチのブログに、ドイツ人の知人が、
>あの最後の「告白」ですが、私も怪しく思いました。ユンゲさん自身が
>気づいていないのですが、「これさえ言えば、責められない」ぶりは
>今のドイツでもまだよくあるパターンで、私的にはとても嫌です。
とコメントしていましたが、そんな感じですの。
ナチズムの本質については、直接的なホロコースト本など以上に、以下の書物が非常に「目からウロコ」的に参考になります。オススメであります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791759591/249-2638314-9614726
TBありがとうございます(*^-^*)
終戦前のドイツのことなど全く知らなかったのですが、
誰も彼もハイルヒトラー!ではなく反発してる人や不満を持ってる人なども結構いたんだなぁと正直驚きました(汗)
終戦前のドイツのことなど全く知らなかったのですが、
誰も彼もハイルヒトラー!ではなく反発してる人や不満を持ってる人なども結構いたんだなぁと正直驚きました(汗)
>kkk
そうなんだよなぁ、群像劇と言ってもいいんだろうけど、やっぱり秘書が見た世界なんだと思う。だから話としてあまり拡がらない、拡げられないという制動になっているということはあるだろうな。そうすると結局何故この原作を選んだのか、というK林の疑問になっちゃうんだな(ワラ。
ドキュメンタリーにしなかったのは俺は悪くはないと思う、ただラストで秘書本人が出てきて反省するような締め方だと映画の世界観自体は矮小化されるわけで、もしかしたら敢えてあまり痛いところに触れなかったのか、という気もしてくる。
人物相関は確かにもう少し言及が欲しいところだね。そういう話は某部屋でも指摘してた人がいたよ。
でも悪くない映画だと思うよ、こうやって少しずつ決して見えなかった真実が見えてくるということも貴重だし。
>桜樹ルイ16世さん
歴史的な独裁者を扱うだけに反響が大きいということでしょうね。
「免罪符」に成り得るとまでは俺は思いませんでしたが、前のレスでも書いたようにこの原作だとやはり映画の世界観を拡げられないのは仕方がないでしょうね。戦争映画としての物足りなさは残りますが、歴史の一人の証言者によって語られた「ある視点」として俺は評価していい作品だと思います。
戦後日本がきっちり大戦の総括ができているのかと考えると愕然としますがw。
>cherry@Cinemermaid さん
何気に時期外れのTBで失礼しました。
<誰も彼もハイルヒトラー!ではなく反発してる人や不満を持ってる人なども結構いたんだなぁと
勿論いたでしょうね、偏った思想による酷い独裁政権ですから。現実には経済的に逼迫した状況やヒトラーを利用しようとした政治的な背景が、この男に活躍の場を与えたことも事実だったようです。本文でも引用しましたが、ナチズムに席巻された国民の責任を考えるという視点も必要な気がしました。
コメントありがとうございます(・∀・)
そうなんだよなぁ、群像劇と言ってもいいんだろうけど、やっぱり秘書が見た世界なんだと思う。だから話としてあまり拡がらない、拡げられないという制動になっているということはあるだろうな。そうすると結局何故この原作を選んだのか、というK林の疑問になっちゃうんだな(ワラ。
ドキュメンタリーにしなかったのは俺は悪くはないと思う、ただラストで秘書本人が出てきて反省するような締め方だと映画の世界観自体は矮小化されるわけで、もしかしたら敢えてあまり痛いところに触れなかったのか、という気もしてくる。
人物相関は確かにもう少し言及が欲しいところだね。そういう話は某部屋でも指摘してた人がいたよ。
でも悪くない映画だと思うよ、こうやって少しずつ決して見えなかった真実が見えてくるということも貴重だし。
>桜樹ルイ16世さん
歴史的な独裁者を扱うだけに反響が大きいということでしょうね。
「免罪符」に成り得るとまでは俺は思いませんでしたが、前のレスでも書いたようにこの原作だとやはり映画の世界観を拡げられないのは仕方がないでしょうね。戦争映画としての物足りなさは残りますが、歴史の一人の証言者によって語られた「ある視点」として俺は評価していい作品だと思います。
戦後日本がきっちり大戦の総括ができているのかと考えると愕然としますがw。
>cherry@Cinemermaid さん
何気に時期外れのTBで失礼しました。
<誰も彼もハイルヒトラー!ではなく反発してる人や不満を持ってる人なども結構いたんだなぁと
勿論いたでしょうね、偏った思想による酷い独裁政権ですから。現実には経済的に逼迫した状況やヒトラーを利用しようとした政治的な背景が、この男に活躍の場を与えたことも事実だったようです。本文でも引用しましたが、ナチズムに席巻された国民の責任を考えるという視点も必要な気がしました。
コメントありがとうございます(・∀・)
マイブログへのコメント、ありがとうございます。
この映画、今年のキネ旬の10位にランクされたんですよね・・・
うーん、ボクはそれほどの映画とは思わなかったけど、
linさんが上のコメントで書いてるように、
戦争を描いた「ある視点」という意味では、
みるべき箇所は多くあると思いました。
ただ、ボクはこれがヒトラーを描いた映画とは思ってなくて、
むしろ、ボクはヒトラーを怪物に変えた「ファシズム」を描いた作品だと思ってる。
タイトルも日本でこそ『ヒトラー最期の12日間』が付いてるけど、
原題は『没落・破壊』というらしいしね。
ボクがこの映画を観て感じたことは、
ヒトラーが死んでも尚、ファシズムが簡単に消えて無くならないところに
この映画の・・、そして「戦争の狂気」が伝わってくると思います。
この映画、今年のキネ旬の10位にランクされたんですよね・・・
うーん、ボクはそれほどの映画とは思わなかったけど、
linさんが上のコメントで書いてるように、
戦争を描いた「ある視点」という意味では、
みるべき箇所は多くあると思いました。
ただ、ボクはこれがヒトラーを描いた映画とは思ってなくて、
むしろ、ボクはヒトラーを怪物に変えた「ファシズム」を描いた作品だと思ってる。
タイトルも日本でこそ『ヒトラー最期の12日間』が付いてるけど、
原題は『没落・破壊』というらしいしね。
ボクがこの映画を観て感じたことは、
ヒトラーが死んでも尚、ファシズムが簡単に消えて無くならないところに
この映画の・・、そして「戦争の狂気」が伝わってくると思います。
>きのこスパさん
意外に評価高いんですね。
仰る通りファシズム・ナチズムの終幕の作品ですよね、煽動者亡き後の側近や兵士の選択に「戦争の狂気」という見所があったと思います。
こういう重いテーマを扱う事実ベースの作品であるにも関らず、ヒトラーに活躍の場を与えてしまったドイツ国民の責任の部分は秘書の最後の反省の弁だけで留まっている点や、ナチスドイツの所業(ホロコースト含め)には殆ど触れていない部分はやはり少し疑問を感じました。
ただ、自分が言うのもおこがましいですが、こういう作品が作られ時代が様々な観点から客観視されることによって、歴史は総括されていくのではないかとも思っています。
コメントありがとうございました。
意外に評価高いんですね。
仰る通りファシズム・ナチズムの終幕の作品ですよね、煽動者亡き後の側近や兵士の選択に「戦争の狂気」という見所があったと思います。
こういう重いテーマを扱う事実ベースの作品であるにも関らず、ヒトラーに活躍の場を与えてしまったドイツ国民の責任の部分は秘書の最後の反省の弁だけで留まっている点や、ナチスドイツの所業(ホロコースト含め)には殆ど触れていない部分はやはり少し疑問を感じました。
ただ、自分が言うのもおこがましいですが、こういう作品が作られ時代が様々な観点から客観視されることによって、歴史は総括されていくのではないかとも思っています。
コメントありがとうございました。
はじめまして。
TBありがとうございました!こちらからもTBさせていただきます。
僕はこの映画、かなりおもしろかったです。いや、正直なトコおもしろくはないけれど(笑)、いろいろ考えさせられてとても印象に残りました。
そうなったのはたぶん、linさんが本文の最後に書かれているような「歴史から学ぶ」という姿勢を、この映画から感じたからです(個人的には)。チャレンジングな試みだと思いました。
いろんな方が言ってることの受け売りですが、日本人は「歴史から学ぶ」というのがあまりうまくないように僕も感じています。そういう意味で、この映画の製作者たちのような姿勢はいろいろと参考になるのではないかと思っています。
TBありがとうございました!こちらからもTBさせていただきます。
僕はこの映画、かなりおもしろかったです。いや、正直なトコおもしろくはないけれど(笑)、いろいろ考えさせられてとても印象に残りました。
そうなったのはたぶん、linさんが本文の最後に書かれているような「歴史から学ぶ」という姿勢を、この映画から感じたからです(個人的には)。チャレンジングな試みだと思いました。
いろんな方が言ってることの受け売りですが、日本人は「歴史から学ぶ」というのがあまりうまくないように僕も感じています。そういう意味で、この映画の製作者たちのような姿勢はいろいろと参考になるのではないかと思っています。
>暢太さん
こんばんは、コメントありがとうございます。
や、面白いというと語弊があるかもですが、ヒトラーの人間的な側面に興味のない人がいたら会ってみたいですw。
あの時代のドイツ、あるいは社会背景を総括的に捉えるにはこの映画では困難だと思いますが、きのこスパさんもご指摘のように一人の人間が観たナチスドイツの終焉、戦争の狂気への証言という意味で、意義のある作品だったですね。
何より戦後日本があの大戦の総括ができているのかと考えると自分も正直愕然としました。そういう問題提起の部分もこの作品にはあるかもしれないですね。
こんばんは、コメントありがとうございます。
や、面白いというと語弊があるかもですが、ヒトラーの人間的な側面に興味のない人がいたら会ってみたいですw。
あの時代のドイツ、あるいは社会背景を総括的に捉えるにはこの映画では困難だと思いますが、きのこスパさんもご指摘のように一人の人間が観たナチスドイツの終焉、戦争の狂気への証言という意味で、意義のある作品だったですね。
何より戦後日本があの大戦の総括ができているのかと考えると自分も正直愕然としました。そういう問題提起の部分もこの作品にはあるかもしれないですね。
「いかにヒトラーという男が天才的な頭脳をもって狂気の殺戮を行ったのかという歴史の事実を、我々鑑賞者が認知しているという前提条件がある作品とも言えるのではないか。 」この指摘には同感です。大事な視点だと思います。
焦点を一点に絞って描くと強烈な迫真性が生まれますが、全体像が見えなくなります。逆に全体を描こうとすると、パノラマ的になって物足りなくなります。この映画は前者ですが、観る側にファシズムに対する一定の知識と認識が要求されます。
「ヒトラー最期の12日間」は重苦しい映画ですが、ファシズムを二度と復活させないためにも、僕らはヒトラーの臨終に立ち会わなければならないと思います。彼の断末魔のあがきを冷静に見る必要があります。そして永遠にファシズムを葬り去らなければなりません。
焦点を一点に絞って描くと強烈な迫真性が生まれますが、全体像が見えなくなります。逆に全体を描こうとすると、パノラマ的になって物足りなくなります。この映画は前者ですが、観る側にファシズムに対する一定の知識と認識が要求されます。
「ヒトラー最期の12日間」は重苦しい映画ですが、ファシズムを二度と復活させないためにも、僕らはヒトラーの臨終に立ち会わなければならないと思います。彼の断末魔のあがきを冷静に見る必要があります。そして永遠にファシズムを葬り去らなければなりません。
>ゴブリンさん
わざわざコメントありがとうございます。
秘書が見たもの、という設定の中では、ベルリン市街と地下要塞の対照までが限界かもしれないですね。邦題ではヒトラーという名前を出していますが、ナチスドイツの終焉と言った方があてはまる気がします。
ゴブリンさんがご指摘されていたように、ヒトラーの美化という認識だけは危惧されたい点ですね。ヒトラーの所業或いは罪過、そしてそれを生み出してしまった歴史的背景と社会の責任の所在については常に明確にしておかなくてはならないと思います。
わざわざコメントありがとうございます。
秘書が見たもの、という設定の中では、ベルリン市街と地下要塞の対照までが限界かもしれないですね。邦題ではヒトラーという名前を出していますが、ナチスドイツの終焉と言った方があてはまる気がします。
ゴブリンさんがご指摘されていたように、ヒトラーの美化という認識だけは危惧されたい点ですね。ヒトラーの所業或いは罪過、そしてそれを生み出してしまった歴史的背景と社会の責任の所在については常に明確にしておかなくてはならないと思います。
TBありがとうございます。たしかにヒトラーが「何をやったか」わかってないと全体の見えない映画でしたね。
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ヒトラー〜最期の12日間〜あらすじ1945年4月20日。ソ連軍の砲火が押し寄せるベルリン。ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)とその側近たちは総統官邸の地下要塞に避難していた。もはや敗戦を疑う者はいなかったが、正常な判断力を失ったヒトラーはわずかに残った軍勢に戦..
2006/04/25(火) 00:05:14 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ
評価:★5点(満点10点) 2004年 155min監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル主演:ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ラーラ コリアーネ・ケーラー【あらすじ】1942年ドイツ総統本部、ヒトラーの秘書に抜擢されたメンフィス出身....
2006/10/04(水) 15:03:40 | Aのムビりまっ!!!(映画って最高☆)
原題:Der Untergang1945年5月7日、第3帝国は終焉を迎える。ドイツ・ナチス総統ヒトラーが4月20日に地下要塞に籠もり自殺するまでの最後の12日間の悲劇の物語・・ この映画、歴史家ヨアヒム・フェストの「ダウンフォール」と、ヒトラーの秘書トラウドゥル・
2006/11/22(水) 02:08:52 | 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜
監督 オリバー・ヒルシュビーゲル 評価:☆☆☆★ 内容:秘書が見たヒトラー。彼の内面から見える「戦争」を映し出した、独の悲劇の歴史。 感想: ◆確かに斬新 前にこのサイトにコメントを下さった方から「ヒトラーの描き方が斬新」と言われたんでそこにも注...
2006/12/23(土) 16:07:53 | 旭のほとりで






