-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「海の上のピアニスト」
2006年 01月 19日 (木) 01:53 | 編集
海の上のピアニスト 海の上のピアニスト

「海の上のピアニスト」 ★★★

THE LEGEND OF 1900 、La Leggenda Del Pianista Sull'oceano(1999年イタリア/アメリカ)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
キャスト:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、クラレンス・ウィリアムズ三世、ビル・ナン、ピーター・ヴォーン、イーストン・ゲイジ、コリー・バック
   ⇒ IMDbのTrailerを観る
   ⇒ 海の上のピアニスト@映画生活

誰しもあのタラップを降りる決断をせねばならない時があるはずだ。

「ニュー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督が描く伝説のピアニスト"1900"の物語。
ストーリーの語り手は1900と海で出会ったトランペッター、彼が旧いレコードに秘められた過去を紐解きながらピアニスト1900の数奇な生涯を語るという展開である。
20世紀初頭の客船の表舞台と裏側を背景に、天賦の才能を持つ一人の男の選んだ人生を描き出した実にドラマティックな脚本の作品だ。法的な支えも家族も一切持たない境遇のどうしようもない天涯孤独を癒し続けたものはピアノだったのか、或いは海だったのだろうか。それとも彼のピアノの周りに集う人々の喝采だったのか。船には港という終着駅があっても、1900は決して地上にそれを見い出す事ができない。無限に続く地上という鍵盤が彼を恐怖で押し潰しその下船を阻んでしまったのである。
この不思議な物語によって、船で拾われ海で成長するという運命の下に生まれた1900とは、船旅の時代と共に生き時代と共に散った存在であることを我々は知ることになる。船に来る人々を迎えてはまた見送り続ける人生、それを変えることができなかった彼の生き様に、まるで失われた旧き良き時代の面影を垣間見るのだ。半ばファンタジーとノスタルジーの作品と言ってもいいだろう。

揺れる船でまるで波と踊るかのように弾き続けられるピアノのシーン、中盤で繰り広げられる圧巻の演奏合戦。見応えの有る場面は非常に多い。
それにも増して「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」で見せた輝きとはまた違う、ティム・ロスの飄々とした存在感がこの作品の大きな魅力だ、彼あってこその作品であると言っても過言ではないだろう。ピアノは実際に弾いているわけではないそうだが演奏の表情は熱演である。

但し、終盤のティム・ロス自身の独白部分はマックスの幻想だとしても少々冗長であり、はっきり言って喋り過ぎであるw。タラップを降りられない彼の葛藤と弱さは十分に観客に伝わっているのだからあの場面でこれでもかとリピートする必要性は感じられない。また、あまりにもあり得なさ過ぎるファンタジックな設定は、一つの時代性またその時代の終焉をテーマの中に投影するにはマイナス要素であろう。
まぁこの設定と1900の思いに共感できるならば非常に感動できる作品かもしれない。
ビターなエンディングは悪くない、だが、やはり無理矢理でも引き摺り下ろして地上から海の声を聞かせてやりたいじゃないか!と無性に思ってしまうのはどこか脚本に無理があるせいだろうか。


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■サウンドトラック
The Legend Of 1900: Original Motion Picture Soundtrack The Legend Of 1900: Original Motion Picture Soundtrack
  
  エンニオ・モリコーネの旋律が素晴しいサントラ。試聴は此方 ↓
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