-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「キング・コング」
2006年 01月 03日 (火) 01:01 | 編集
キング・コング プレミアム・エディション キング・コング プレミアム・エディション

「キング・コング」 ★★★☆

(2005年ニュージーランド/アメリカ)
監督:ピーター・ジャクソン
キャスト:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、コリン・ハンクス、ジェイミー・ベル、エヴァン・パーク、カイル・チャンドラー、アンディ・サーキス
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ キング・コング@映画生活


新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
生意気なことほざいてんじゃねぇぞアホ!と憤りつつご覧の方も、NUMBというキーワード検索でフランスやポルトガルから来てくれた皆さんも今年も宜しく!(・∀・)ノ(LINKINググったつもりなんだろうな・・・)

というわけで2006年一発目。「キング・コング」

とりあえず なっげ~~!
んで、 コング出てこねぇ~~~~!!
最早悪乗りに近い長さ。しかしただの3時間ではない。

■作品全体として
オリジナルへのかくも忠実なオマージュ。全く素晴らしいの一言のコングのリアルな動きと表情、30年代のアメリカの風景を再現し、まるでタイムスリップしたかのようなスカル・アイランドの冒険劇をスペクタクル溢れる世界として描き出したVFX。これぞ「ロード・オブ・ザ・リング」を完成させた巨匠の面目躍如、ピーター・ジャクソンのキング・コングへの愛が溢れた作品である。この映像は劇場で観ずしては後悔するだろう、ハリウッドエンタメ好きなら絶対に外せない一本だ。

個人的にはこういうモンスター、ゾンビ系はB級に徹してくれた方が好きなのだが、
これだけあらゆるエンターティメント要素を網羅し過ぎた作品はそうあるものではないw。
「ジュラシック・パーク」を凌ぐほどの恐竜の造形、動き、おまけに将棋倒しw。「LOTR 二つの塔」のド迫力を彷彿とさせるスカル・アイランドの巨大な壁、SWや「インディ・ジョーンズ」ばりに矢継ぎ早のスペクタクル。上映時間はクソ長いがまぁ長い分だけの見応えは十分ある。

■映画の特長
言うまでもなくこの映画の特筆すべき点は、映画史に残る「キング・コング」と言うキャラの再現に力を注いでいる点だろう。我々がキング・コングという生身の巨大生物に抱くものは、畏怖と共にコミュニケーションや野生への憧憬でもある。即ち野生の持つ本能、猛々しさ、爆発的な力、この部分の描写が完全であるからこそ、巨大な動物の瞳の中に我々は一筋の「情」を感じ、共感するわけである。そういう意味では人間らしさを与えられたコングのキャラ立てや膨らませて描かれたナオミ・ワッツとのラブストーリーは限界ギリギリというところかw。

■リメイクという観点から考える
本作を観て強く感じたことは「リメイク」の方向性の大切さである。「キング・コング」のようにハリウッド映画の「顔」でもある作品をリメイクする場合に、ピーター・ジャクソン監督の選択は全く賢明であると言えるだろう。ストーリーの大筋は全く忠実に、そして同監督らしさを見事なVFXやセット映像によって肉付けし「再現」の方向を選んだのだから。ストーリー部分に下手な改変をしたりしようものならこの映画が失うものもまた大きかったはずだ。それだけ偉大な原作があるということはリメイクの難しさも孕むということだろう。さらに本作の場合はデナムというキャラクターや彼を取り巻く人間達に飽くなき欲望を表象し、金になるなら何でも利用しようとする拝金主義と野生動物らしからぬコングの人間的な表情との対照によって明快な人間社会への風刺も忘れない。「愛する者を守る為に戦う」コングの姿に我々が打たれるのは、醜く打算的に描かれた人間が本来持つべきものが非常にシンプルな形で野獣の中に内包されているからではないか。
原作へのオマージュという意味では「宇宙戦争」も同様にかなり忠実な作品であったが、「キング・コング」のように普遍的な価値観やテーマ性を鑑賞者に伝えられなかったという点において決定的に失敗であったと思う。あの作品はそもそも原作自体に観客がそれ程思い入れを持っていない、そしてSFという素材であるが故に簡単に旧くなり易いのだ。

■ウィークポイント
但し、完全に終盤でラブストーリー化した為にオリジナルコングが持っていた強烈な「破壊神」としてのシンボリックなイメージは損なわれたようにも思う。コングに人間らしさを追求した肉付けの方向性自体は決して悪くはない。だが、アンという女を守る為に戦い、表情たっぷりで寂しげに佇む姿はまさに人間、「不器用」な男の背中そのものだ。アンにだけ垣間見せる狂暴だが愛する者には果てしなく優しく、「美」を解する極めて人間臭いコング像とは、最終的にそれが彼を破滅に追いやるという皮肉な最期に帰結する。この解り易い構図こそピーター・ジャクソンらしさとも言えるのかもしれないが、逆の観点から見ればそれがコングの神秘性を奪い去っている点も感じざるを得なかった。
また、アンにも単なる理解を超えた愛情の如き思慕があったという恋人チックな演出をしたわけだから、ラストに持ってきたエンパイアステートビル上の抱擁シーンなどどうにも必要性を感じられない。

【結論】
あらゆるエンタメ要素を盛り込み過ぎたが為に何の映画なのやら途中まで焦点がぼけまくり。
既視感のある映像のオンパレードは確かに凄いが終いには食傷気味になった、もう腹いっぱいだ!!


勿論それでもこの映画の面白さは相当なものなんだけどねw。

  ・ あんなでか猿どうやって船に乗せたんだよ?
  ・ 大体スカル・アイランドに迷い込んでやっと着いたのにどうやって無事にNYに帰れたんだw?
  ・ 「美女が野獣を殺した」ってあの字幕合ってるのか。"Beautiful!"を解したという部分に意味が被るとすれば「美に野生が平伏した」ということじゃないのか?

とか当然突っ込みも楽しく入れながら、やはりオリジナルは凄いとつくづく思った、キング・コング。
何気に「デス・フロント」以来あまり姿を見なかったジェイミー・ベルは「ディア・ウェンディ」とこれで本格的に再始動って感じなのかな。
何が怖いってやっぱりあの、「砂の惑星」のサンド・ウォームみたいな頭からずっぽり頂きますよ♪的生物と原住民のババァだよ、もう途中エイリアンかホラー映画かよ、と(爆


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