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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「サイドウェイ」
2005年 12月 31日 (土) 00:20 | 編集
サイドウェイ 特別編 サイドウェイ 特別編

「サイドウェイ」 ★★★☆

SIDEWAYS (2004年アメリカ/ハンガリー)
監督:アレクサンダー・ペイン
キャスト:ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー、メアリールイーズ・バーク、ジェシカ・ヘクト
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ サイドウェイ@映画生活

対照的なダメダメ男二人の酒浸りしみじみロードムービー。

その情けないダメっぷりと中年男の友情の暖かさ、心の触れ合い、ワインの薀蓄に心を砕けるならとてもはまれる作品だろうと思う。
主演のポール・ジアマッティと言えばちょっと前に観た「アメリカン・スプレンダー」のインパクトが強かったのだが、器用な役者なのだろう、誠実だが不器用でうだつが上がらない男を実に上手く演じて別人のように印象が違う。

映画の中でワインの熟成に人生の有様と浮沈を見立てて語られる言葉がとても印象的だ。ワインも人生も「旬」が大切だということをこの作品は淡々と語る。かといって旬を逃してしまった男に対する映画の視線はとても暖かくて決して彼等を見限らない。諦める前にまずノックしてみないとドアは開けられない、人生も然りだ、ラストシーンが実に絶妙で心に沁みる。

正直この作品に人生の薀蓄を見出すほど人間ができていないので中盤では少々退屈してしまったが、人生のピークに差し掛かった批評家のオッサンにはいかにも受けそうな内容ではある。いつか人生に疲れた頃に「列車に乗った男」や「ブロークン・フラワーズ」と三本立てでもう一度観直したらきっとまた違った感慨があるのかもしれない。年齢的なターゲットは結構高めの作品だと思う。

2004年アカデミー脚色賞及びゴールデン・グローブ作品賞&脚本賞受賞作品。人生の機微を知っている大人の皆さんに激お薦めしますw。
というか、カリフォルニアだって飲酒運転は禁止なんだけどねw


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