-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ベルリン、僕らの革命」
2005年 12月 27日 (火) 23:55 | 編集
ベルリン、僕らの革命 ベルリン、僕らの革命

「ベルリン、僕らの革命」 ★★★

DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI、THE EDUKATORS(2004年ドイツ/オーストリア)
監督:ハンス・ワインガルトナー
キャスト:ダニエル・ブリュール、ユリア・イェンチ、スタイプ・エルツェッグ、ブルクハルト・クラウスナー
   ⇒ IMDbのTrailerを観る
   ⇒ ベルリン、僕らの革命@映画生活

極めて対照的な若者と大人の描写によって、この作品は「革命」というよりも大人への壁を映し出す。

対照は非常に類型的である。
若き日は革命を夢見たが今は資本主義の恩恵の申し子となっている富裕な男。対するは自分たちの閉塞した状況を「エドュケーターズ」という体制への反動としてアピールする若者。
言い換えれば若者の前に立ちはだかったものは自らの正義と体制との間に厳然と存在する、理想と現実のギャップそのものなのだ。本当は「贅沢は終わった」という意味の原題だろうから、何だか政治的な色合いの誤解を招く邦題には少々難がある気がしないでもないw

最早世界は資本主義と社会主義とがエネルギーを持って対峙している社会ではなく、革命などという言葉さえその意味を失いつつある。実業家である富裕な男の過去への逡巡と最終的な告発の決断を前に、大人になるということは一体何を得て何を捨てるということなのか、だからこそそんな時代に我々が持つべきスピリットは何なのか、ということを問われるように思う。作品のテーマはこんなところか。

だが青春ドラマとしての繊細さと同時に、この作品は訴える力という点で非常に弱い部分をも同時に露呈してしまう。例えば登場する若者の描写があまりにも甘く行動理念を欠いている点は著しく作品への共感レベルを下げるだろう。富の分配の平等を唱えて現出した社会主義というイデオロギーが新たなる搾取と不平等を産み出して破綻した事実は既に周知の歴史であるのにも関らず、ここで呈示される若者と大人の対比はまたもや資本主義への表面的な反動だ、今さら感があり過ぎる。こんな類型的な体制への批判精神では単なる貧乏人の八つ当たりにしか見えないぞ。

また資本主義の恩恵を受けられない者の抵抗と言う割には彼等の行動はあまりにも行き当たりばったりで、信念に欠け説得力が無い。大体自分のレジスタンスをバカな女で台無しにされるなんて最低過ぎるし、社会批判の以前に自らの努力不足や自己反省というものが介在しないのも不思議でならない。年代的にあの若者と一緒の自分が見ても、不満分子たる者こんな程度のことで革命とか謳っちゃっていいんだろうか?と激しく思ってしまうのだ。ちょっと金持ちを困らせてやろう、世間に自分たちの存在を知らしめてやろう位の覚悟しかなかったのに思いがけず発覚しそうになって慌てて辻褄合わせをするという、全く稚拙過ぎて呆れてしまう。

だが幼稚で理論に裏打ちされてなんかいない彼等の行動は、刹那的だがいかにもな「若さ」(=理想)を表象していることも確かだ。テーマの普遍性の表現という点ではあまりに脆弱ではあるが、この作品の「大人」に象徴される「現実」との明確且つ皮肉な対照として、結果的になかなか上手いメッセージ性を携えた作品になっているように思う。女を挟んで男二人が直面することになった崩壊寸前の理想と友情という現実も実にリアルだし。
個人的にはラストをあれ程小奇麗にまとめないでもう一つ惹き込まれる展開が欲しかったと思う。(いや、別に誰か氏ねとかそんなわけじゃ(ry

やっぱり男が何かやろうと決めた時に女巻き込んじゃダメなんだよなw、で、どうでもいいけどダニエル・ブリュールはプヨプヨ過ぎ、もうちょっと鍛えろ、じゃなければ脱ぐな、といつも思う。


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