-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「JSA」
2005年 12月 18日 (日) 17:01 | 編集
JSA JSA

「JSA」 ★★★★

JSA: JOINT SECURITY AREA (2000年韓国)
監督:パク・チャヌク
キャスト:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン
   ⇒ IMDbのTrailerを観る
   ⇒ JSA(共同警備区域)@映画生活

隣国ではまだ戦いが終わっていないのだ。

JSA(JOINT SECURITY AREA)とは南北分断の象徴である38度線の共同警備区域を指す。本作はそこで起こった射殺事件の謎を食い違う南北兵士の証言から紐解くという社会派サスペンスである。
トンネル」からの流れで鑑賞したあの復讐三部作のパク・チャヌク監督作品であるが、自国の現実を見据え、それをまた映画という娯楽作品に昇華して表現する本当に素晴らしい監督だと思う。この映画が片翼は男の友情という少々甘いドラマに支えられていようとも映画だからこそ国の未来に期待も希望も抱けるものであっていいはずだ。そういう意味では本作は南から北に込められた淡い期待でありメッセージなのではなかろうかと思う。

映画は発端となる事件の呈示から謎解きに到るオーソドックスなサスペンスの形式を取りエンターティメントとしての面白さも兼ね備える。だが最も秀逸なのはエンディングで映し出された苦悩の深さであろう。個人レベルでは解り合えるはず、という信頼ははからずも政治と国家という現実によって引き裂かれて行く。友情とは信頼とは何なのか、一見甘い帰結に着地するかと思われた謎は痛烈な皮肉となって悲劇の幕を閉じるのだ。

同じ民族が分断されるという悲劇を抱えた国が作り出すものに邦画がどうしても太刀打ちできないことがあるとすれば、個人のアイデンティティーの一つの拠所でもある国家という存在が抱えるものの背負う重さか。そしてそれが未だ解決されていないということなのか。38度線で分断されたままの今や最も身近なアジアの国の現実を想像以上に我々は知らないのかもしれない。

殺人の追憶」「復讐者に憐れみを」等の名優ソン・ガンホ、最近韓流ブームで人気があるイ・ビョンホン、「親切なクムジャさん」で新境地を開いたイ・ヨンエ、キャスト陣も豪華かつ熱演である。韓国では「シュリ」の記録を上回って歴代興行収入一位となった大ヒット作だそうだ。
厳然たる国家間の対立と個人レベルの感情の機微を鋭く抉り出した必見の一編、ラストシーンは圧巻である。


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■パク・チャヌク監督データ
   ・フィルモグラフィー
   ・当ブログのパク・チャヌク作品感想LINK
     JSA ★★★★
     復讐者に憐れみを ★★★☆
     オールド・ボーイ ★★★★
     親切なクムジャさん ★★★
     美しい夜、残酷な朝 ★★★☆

■「JSA」サントラ ⇒ JSA

■パク・チャヌク作品DVD
オールド・ボーイ プレミアム・エディション復讐者に憐れみを デラックス版親切なクムジャさん プレミアム・エディション
パク・チャヌク リベンジ・トリロジー (初回限定生産)美しい夜、残酷な朝 オリジナル完全版

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