−大学生の自己中ネタバレ映画評−
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新旧オールジャンルの濃い目の映画感想日記です、解釈分析ネタバレ有り。

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「ターミナル」
2005年 11月 30日 (水) 08:58 | 編集
ターミナル DTSスペシャル・エディション ターミナル DTSスペシャル・エディション

「ターミナル」 ★★★

THE TERMINAL(2004年アメリカ)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチ、チー・マクブライド、ディエゴ・ルナ、バリー・シャバカ・ヘンリー、ゾーイ・サルダナ、クマール・パラーナ、エディ・ジョーンズ、マイケル・ヌーリー
   ⇒ ターミナル@映画生活
   ⇒ IMDbでTrailerを見る

スピルバーグはスランプなのか?

と言ったのは知人だがあながち間違っていないんじゃないか?、と最近の作品を観て思う。
どうせあり得ない心温まるファンタジー話なのだから最後まで完璧な予定調和が欲しかった、この作品は中途半端過ぎる。
バカ正直な男に皆癒されてハッピーエンド、それはクリスマス映画としての軽さ・温かさということで文句を言うのは無粋だろう。また確かに空港というシチュエーション自体は絶妙だと思う、まるで人生の縮図のような出会いと別れの場で、人々の心は交錯し或いはすれ違う。だがターミナルの人々との心の交流まではいいが、とってつけたようなゼタジョーンズとのロマンスといいそもそも彼がNYにどうしても行きたかった理由があの缶話。テーマは「待つ」ですか、あぁ微妙。
そしてお定まりの善玉と悪玉の対決的な流れ、空港の責任者のスタンリー・トゥッチを最後まで苦々しく描いたのは嘘っぽい話にリアリティを与えたかったとでもいうのか、陳腐だ。
スピルバーグのベタベタなコメディセンスが好きでほのぼのとした気分に浸りたいならこれはこれで佳作なのかもしれない。しかしスピルバーグではないか、彼の名の下に作られた作品に過大な期待を抱くのは映画ファンなら当然だ。トム・ハンクスとのコンビで無難でそこそこ感動できる程度じゃそうそう観客は満足しないのではないか。

感動したのはあのターミナルそのものがセットだということ、こんなこと日本じゃ絶対できないだろう、ここまで徹底して拘ることができる監督も偉いが予算も間違いなく素敵なことになっているだろうなw。セットの素晴らしさ、それだけは文句無しに凄い。(褒める所少ないからね)
で、ラストのジャズ缶エピソードはエンドロールと一緒にしちゃってもいいし何ならサインの1カットだけで終われって言うくらいに蛇足に感じたのは自分だけだろうか。
2時間映画館でそこそこの涙と笑いを楽しみたいという人には無難な映画である。特に後々まで何か残るということは皆無だし自分の好みではないのでこれ以上の言及は止めておこうw。スピルバーグ論議をしたい方はコメント欄にて是非どうぞ。


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Comment
この記事へのコメント
また僕の発言が火種にフォーーーーーーーーッ!
途中になっていたスピルバーグ話の続きを書きますとですね。
僕はスピルバーグの映画て別に好きじゃない。
だから思い入れも何もなくターミナルも観た。で、やはり明らかに近年の作品は緩くなっているというか詰めが甘い。A.IでSFは合わないんじゃないかと思ったがその後も結局ずっとダメ。
ではどれが傑作なのだろう、シンドラー?プライベートライアン?
ホロコースト物として偽善的な人物像も見え隠れするシンドラーを僕は傑作とは思わないし、ライアンも結局は勝者の論理の上に成立している作品だと思うんですがまさやん的にはどうなん?・・・君SW好きだからな。
2005/ 11/ 30 (水) 16: 57: 00 | URL | kkk # -[ 編集 ]
次はスピルバーグ考察か♪
k林の趣味から言ったら好きじゃないのはわかる。だけどこれだけ「一般大衆」に支持されている監督って他にいないんじゃない?これはどう見ても失敗って思う作品は僕はないと思う。宇宙戦争もA.Iも他の数あるSF映画に比較して考えれば映画としてそう酷いものでは決してないよ。masaの言っているように「彼の名の下に作られた作品に過大な期待を抱く」観客側のハードルが、とても高い所に設定されてしまっているということなんじゃないかな。
でも確かにこのターミナルにしろ宇宙戦争にしろ「アレ?」ではあるよね。k林の指摘のように詰めは甘い、ビジュアル面では文句ないのに。

というかさ、こういう話は飲みながらやろうよ(w
2005/ 11/ 30 (水) 23: 45: 51 | URL | CR # 5AsKuy2.[ 編集 ]
>CR
SFの話だけに限定すると、僕的には彼のSFってどうも的外れな人間的葛藤を無理矢理挿入してキャラに感情移入させようとしているように思えるのよ。「マイノリティリポート」のトムが個人的にヤク中だったりプレコグの人権問題に触れることは実は主題でも何でもない部分の肥大化に過ぎない。或いは、「A.I」では愛を待つロボットの「健気さ」なるものに終始しそのアイデンティティの領域までは到達できていない。キューブリックならA.Iのあの俗物的なエンディングはあり得ないでしょ。言わば商業主義的お子様ランチなのですよ。彼流の「愛情」の型(価値観と呼んでもいい)にどの映画もあてはめようとするからスピルバーグにはSFは描けないと、僕は思う。E.T.はその典型としての大いなる感動の押しつけ、僕はメルカーノとマーズ・アタックを支持しますw
これだけ同じカラーで大作(と世に言わしめるもの)を撮り続ける才能には率直に尊敬と賞賛を抱くべきだろうと思うけどとりあえずE.T.はキモーw
2005/ 12/ 01 (木) 08: 08: 28 | URL | kkk # -[ 編集 ]
>kkk
で、何でここでスピ論争してんだ?
俺はスピルバーグ崇拝者ではないが彼の映画を嫌いではない。そのヒューマニズムが甘いものであろうと作品全体が商業主義的な安直さを醸し出していようと、彼が映画に載せるメッセージの根源は「人間への信頼」であると思う。まぁこんなこと書くと頽廃した「性善説」って切り捨てられそうだけどさ。
しかしチバが言うように多くの観衆が映画に求めたいものはスピルバーグの作りたいものに合致しているんじゃないか?信頼・愛情・礼節・誠実・優しさ、そんな良識的な部分が俯瞰的ニヒリズムで冷笑されてしまうような現実だからこそ。
映画は年に数本しか映画館で観ない客や初めて観る客に対して開かれているべきで、スピルバーグの徹底した解り易いロマンティシズムは単純で安直かもしれないが、逆に言えば極めて個性的な作家性を持っているとも言えるんじゃないか。
で、SFというカテゴリーだろうと結局中心は人間だと思う。スピルバーグはギミックやスタイルがSFでも其処に結実させたいものの一つに人間としての苦悩や葛藤があるんだろう。「宇宙戦争」のドラマ部分が失敗に終わっているのはその盛り込み方の強引さと短絡的に過ぎる部分かな。メルカーノとかマーズアタックは本流あってこそ、の作品じゃないのか?
と、激しくスピ大好きみたいだけどまるで(爆死。恋愛描くのは下手だよな、と思った実際。個人的にはアクションとかスペクタクルな面白さで見せて欲しいのかもしれない、構図の上手さも凄いと思うしね。ぁ、書き忘れてたけどプライベート・ライアンは全然傑作と思ってない(暴言)。キャッチミーが作品的には完成度が高いと思うけど一番好きなのはレイダースとかジュラシック・パーク(爆。俺お子様だからねぇ〜
SWに何か文句あんのか?ぇ?w
2005/ 12/ 03 (土) 14: 04: 23 | URL | lin # -[ 編集 ]
お子様ハケーン('A`)、意外とイイヒトなまさやんもハケーン(´∀`)ノ
全く軽佻浮薄な性善説主義ではあるね。頼むからアクションスペクタクルだけやっとけ論は改めて「宇宙戦争」で白日の下に晒されましたな。レイダース、ジュラシックパークら辺で遊んでおけばいいのにこ難しい人間ドラマなんか扱おうとするから「A.I」みたいなことになるんですよ。ちなみに「A.I」はキューブリックがスピルバーグを「君にピッタリだから」と指名したらしいが、実際お涙頂戴ではないキューブリック版が観たかった。母親の中途半端な愛情表現描写によってロボットに過剰な同情を集める演出も近未来のピノキオを描くシナリオから逸脱してますな。
「ミュンヘン」の撮影は性懲りもなくまたもやヤヌスカミンスキーっすよ、いいの?w
2005/ 12/ 04 (日) 11: 12: 26 | URL | kkk # -[ 編集 ]
こんばんは(●′∀`●)ノ
またまた遊びに来ちゃいました♪
(いつも昔の記事にTBしちゃって、スイマセン…;)

ターミナルは、MiMiもエンディングで「(υ′Д`)・・・・え?」って感じでした;
何だか内容が薄いし、しっくりこないし。
スピルバーグ監督っぽくなかったです;

CMを見て期待してた分、何だかアレレ〜な映画でした。

2006/ 01/ 30 (月) 22: 21: 09 | URL | MiMi # D3Ym/McI[ 編集 ]
> MiMi さん
コメントどうもありがとうございます。
TBは昔の記事でも全然いいっすよw
確かにスピルバーグ作品という名前だけで過大に期待しますね、俺もいつもそうなので(ワラ。最近はスマッシュヒットな作品がないですが(断言してんなぁ)、「ミュンヘン」も絶対観に行きますよ(爆。
また宜しくどうぞ(・∀・)ノ
2006/ 01/ 31 (火) 00: 56: 04 | URL | lin # -[ 編集 ]
うわ、えらい貶しとる。(爆

この映画は「まっとうなスピ映画」だと個人的には思うが。
脚本を最大限に見せる、という意味で、演出は上手いと思うし、なによりこのセット(見せ方も込みで)だけでも最高の娯楽映画として成り立ってると思うんよね。
とはいえ、確かに中途半端なモノが多い(特にゼタジョーンズとの結末と、ラストの蛇足気味な描写)ので、ツッコミどこ満載なのもよくわかるが・・・(苦笑
2006/ 03/ 22 (水) 15: 01: 17 | URL | 松 # -[ 編集 ]
>松さん
セットしか褒めてないし!(爆死
「まっとうなイマイチドラマ」でしたw、「キャッチミー」位の洒落っ気というかセンスでラスト締めてくれたらもう少し褒めたかもしれないっす。でも無難だと思いますよ、映画は色々な観客に対して開かれているべきでスピルバーグの持つ間口の広さ(暗喩的な物を考えないという意味での解り易さ)は大いなる才能だと俺は思ってますから。

そういやK林が「ミュンヘン」スレで、「スピ自身がアメリカにおけるアウトローである立場というものがターミナル以降の作品には顕著」とか書いてましたが、どうなんですかね。俺はこの映画観た時殆ど深い意味を感じなかったんですが(ワラ
2006/ 03/ 23 (木) 00: 59: 48 | URL | lin # -[ 編集 ]
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