-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「アビエイター」
2005年 11月 29日 (火) 22:25 | 編集
アビエイター プレミアム・エディション アビエイター プレミアム・エディション

「アビエイター」 ★★★

The Aviator (2004年アメリカ)
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセール、ジョン・C・ライリー、アレック・ボールドウィン、ジュード・ロウ、アラン・アルダ、イアン・ホルム、ダニー・ヒューストン、グウェン・ステファニー、アダム・スコット、マット・ロス、ウィレム・デフォー
音楽:ハワード・ショア
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ アビエイター@映画生活
   ⇒ IMDbでTrailerを見る

実在のアメリカの大富豪であるハワード・ヒューズの伝記ドラマ、大作には違いないのだが・・・。

非常に解りやすい話だが、良くも悪くも伝記だから盛り上がりに欠けるのはある程度しょうがないのか。ハワード・ヒューズという極めてエキセントリックで個性的な人物像に肉迫したドラマとしてはそこそこ見応えのある169分である。
飛行機に夢を見続ける少年のようなハワードの情熱、経営者としてのカリスマ的資質、そして晩年の神経を病んでいく孤独と苦悩は確かによく描かれていたと言っていいだろう。特に公聴会のシーンはハワード・ヒューズという人物の奥深さと能力的な高さを窺わせるクライマックスである。そして何よりも神経症と闘いながらトップに君臨したヒューズ像には、この役に賭けるディカプリオの執念をまざまざと感じさせられるものだ。
但し伝記映画が持つ落とし穴として、この飛行機バカの風変わりな大富豪に魅力を感じられるか否かという映画の生命線とも言える部分の弱さ故に、結果的に「面白かった」と言える様なカテゴリーの作品とは異質の大作であるということも感じざるを得なかった。表面的に観れば金持ちの道楽と女遍歴話を見て感動できる人間なんてそうそういないだろうし、真の大富豪は格が違うとかほざきながら旧き強きアメリカにノスタルジックな感傷でも抱くのが関の山だろう。結局ここに描かれたヒューズの人間像は観客の感覚とどこか乖離したまま他人事で終始するのだ。だからこそスコセッシの技量でいかに映画の中に鑑賞者を惹きつけるのかという単なる伝記との差別化が必要だったのではないか?
また幾つかのエピソードにはもっと掘り下げた描写や説明が欲しいと思わせる点もある。あれだけ酷く神経症が進んでいた状態での公聴会での見事な復活ぶりは少々唐突な印象を受けるし、彼を支え続けた周囲の人間たちの心情が殆ど伝わってこない点も非常に物足りない。ハワード・ヒューズに馴染みのない人間にとっては、客観的に彼が後世に残した功績についての言及も明確に示して欲しかったと思う。
同監督とディカプリオが組んだ「ギャング・オブ・ニューヨーク」での大いなる落胆に比較すれば完成度も高いし淡々としている割には退屈しない。だが、主要賞を見事に外してオスカーを受賞するという惨憺たる結果も納得できてしまうのがこの作品の辛いところでありそして現実なのだ。ハワード・ヒューズの何を描きたかったのか、その点をもっと突き詰めて描けなかったことが本作の最大の失点だろう。

で、映画はハワード以外の部分にも観るべき所はある。ハリウッドの歴史を感じさせられるシーンの数々もその一つだが特に飛行機の撮影シーンは非常にスケール感があって秀逸だ。またキャストの熱演は言うまでもない。キャサリン・へップバーンを演じたケイト・ブランシェットの口調や態度も見事なものだったが、ディカプリオの芝居の上手さを改めて認識させられる作品でもある。鬼気迫る演技を見せたディカプリオが賞に掠りもしなかったのは気の毒だが、彼の童顔がこういう映画では若干仇になっている部分もあるだろうし、役者の演技がいくら良くても映画自体にエモーショナルな力がなければ作品の評価には繋がらないということだろう。

しかしスコセッシファンにとってはこの見易さは物足りなくないのかな・・・。


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