-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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邦画についての一考察
2005年 11月 20日 (日) 22:29 | 編集
Drifting Cloudsさんの記事「最近の邦画に思うこと」を受けて、自分の感じていることもまとめてみた。

まずDrifting Cloudsさんの記事で指摘されている話を抜粋。

>TVのがおもしろかったから見に行こう、という、なんとも保守的というか、安全なものだったのです。
更に、この安全さが、他人との接触にも大いに役立つというオマケまでついてきたもんですから、ある意味「癖」になったのではないでしょうか。
そして、作り手は見る手の多くが安全なものを望んでる事を理解し、駅の真ん中で助けを呼んでみたり、あんた今日からハチね、って言わせて見たりしてるのではないでしょうか。
それが悪いとは言いませんが、ただ、こんな作品ばかりがヒットして、メディアに持ち上げられてるという現実がイヤなんです。
そして、いつか日本はこの手の、安全で確実に興行成績が見込める作品しか撮れない国になってしまうのではないか!?、と、かなり過大妄想的に思ってしまうわけなのです。

「スウィングガールズ」で友人のkkk君が指摘していた邦画のジレンマについて、の抜粋。

>邦画はこんな緩さと迎合するしか興行の成功に結びつかないという途轍もないジレンマに陥っているということだろね。漫画原作に活路を見出す最近の動向も情けないというか生臭いというか。悪くはない、しかし映画史に残る作品なんてここ数年何本あったのか?


以上の指摘について自分が思ったこと。先の記事のコメント欄に書いた内容とほぼ同じ)

最近の邦画のヒット傾向といえば、漫画や小説の原作がある程度売れているものの映画化や旧作のリメイク・実写、そしてTVドラマとのタイアップ作品だろう。
この実態にはタイアップで売れるものは皆売れ方式の極めて底の浅い市場主義が見え隠れする。
何度もドラマ化が続く「ウォーターボーイズ」で味をしめたのか、ここ数年は節操ないメディア先行の売り方が当然の周知の事実的なことになっていて、そういう歯車に乗らない映画は陽の目を見る機会がますます減っていくような気がしてならない。共感を呼び大衆に受けるという価値観が映画の絶対性であるかのように持ち上げられる「一般論」(「泣ける映画」が素晴らしいという「一般論」も然り)においては、下手すると映画が2時間ドラマなんかと変わらないものになっていく危険性すら感じるのだ。(一部なってるのもありますね、室井さんw)。観客の機嫌とってどうするんだろうか、と。
勿論映画が産業として成立する為に興行的な部分を度外視することなど不可能なわけだが、自分も含めて観る側の人間もまたメディアが作り上げた虚像に踊らされていないだろうか?例えば「NANA」にしても「世界の中心で愛をさけぶ」にしても元々原作が書籍として売れていた現実がある。アニメの実写も同じ事で、このような映画化はそういう元々のファン層を取り込めるという実に安易に採算性の問題をクリアできるメリットがあるわけだ。確かにタイアップによる大掛かりな宣伝広告は確実に集客はあるだろう。しかしそこに集まった観客は映画そのものよりも原作がどんな風に映像化されているかということの方に心を砕くのではないだろうか?そのようなファンによる市場は実は極めて流動的で不安定なものだろうし、少なからず今の邦画製作はその客層を劇場に呼ぶためにまた似たような作品を次々と公開しなくてはならないという状況に陥っているように感じる。これはkkk君の意見に激しく同意するところだ。
自分は映画が芸術だなんてほざくつもりは全くないが、判りやすいものだけが容認され、メディアに蝕まれたマジョリティに淘汰されていくような最近の邦画の趨勢にはやはり疑問を感じないではいられない。もし「誰も知らない」がカンヌで賞を獲らなければここまで注目されただろうか?
製作側は観客に媚びへつらい、観客はメディアの虚像に踊らされる、ヒットするのは結構だが小手先の誤魔化しはいつか破綻する。軽くて誰でも楽しめる安全牌ばかり求めた先には邦画の未来はあるのだろうか?


そういえばひと頃に比べると邦画観なくなったかもしれないなぁ、と思いつつ書いてみた。
邦画が好きな方嫌いな方、邦画に限らず最近の映画についてのご意見をTB・コメント頂けると有難いです。
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