−大学生の自己中ネタバレ映画評−
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新旧オールジャンルの濃い目の映画感想日記です、解釈分析ネタバレ有り。

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「ビハインド・ザ・サン」
2005年 10月 18日 (火) 22:59 | 編集
ビハインド・ザ・サン ビハインド・ザ・サン

「ビハインド・ザ・サン」 ★★★★

BEHIND THE SUN (2001年ブラジル)
監督:ウォルター・サレス
原案:イスマイル・カダレ『砕かれた四月
キャスト: ロドリゴ・サントロ、ラヴィ・ラモス・ラセルダ、ホセ・デュモント、リタ・アッセマニー、ルイス・カルロス・ヴァスコンセロス、フラヴィア・マルコ・アントニオ
公式サイト

2002年ヴェネチア国際映画祭若手審査員賞受賞作品。
1910年のブラジルを舞台に、「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督が家という血の確執と因習の中から生まれた終わりなき復讐の連鎖の哀しみを描き出したシリアスなドラマである。
原案となった小説はヨーロッパが舞台であるが本作ではそれをラテンアメリカに置き換え、今も尚世界中で続く正義と言う名によって覆われた復讐の果てない戦いがいかに空しいものであるかを標榜する作品ともなっている。
黄色がかった美しい詩的な映像の数々が兄弟の苛酷な運命に重なって心を抉るような痛みを与えられる。復讐という不条理な世界と人間の運命を象徴するようなシーンと演出が冴え渡っていることも出色だ。風にはためく血に染まったシャツ、盲目、寓話的な台詞の数々、分かれ道、抜ける様に澄んだ青空、旋回する女、そして人魚の物語。このような多様な暗喩表現が、ともすると類型的に陥りそうなストーリー展開の脚本に独自性をもたらす結果となっているのではないだろうか。
普遍的なテーマを包括していることがこの作品の価値を揺ぎ無いものにしているのは間違いないが、「モーターサイクル〜」同様本作も若者の成長を描いた作品でもあるという側面も忘れてはならない。だからこそエンディングはより一層切なく我々の胸を打つのだ。弟パクーの選択はあまりにも惨い、だが彼が導き出した結論こそが逆説的にこの戦いの連鎖に終止符を打ち自由をもたらすものだったのである。またクララという女性が単なる恋人という意味合いだけではなく、不条理な戦いからの「自由」と「解放」そのものを象徴する存在であったことも着目すべき点だろうと思う。

一発の銃声、その下には失われる命がある。
流される血の重さを我々は知るべきなのだ。
メタファーとしての表現の多さに賛否が出そうな作風ではあるが、非常に細部まで計算されたよく出来た作品だと思う。

で、何しろロドリゴ・サントロのイケメンぶりは相当なものなのでガエル・ガルシア・ベルナル辺りのラテン系が好きな人は要チェック(ワラ。というかラブアクにも出てたらしいが全然憶えてないっすw。こういうの観た後に「タッチ」の感想を書く気になれないよなぁ。

 ビハインド・ザ・サン@映画生活 

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Comment
この記事へのコメント
えぇ、相当なものでしたとも、彼のイケメンぶり(笑)どうにかされたいもんだと心底思いましたとも。
「ラブアク」の時はローラ・リニーと寝そうで寝れなかった恋人でしたよね。

非常に詩的な作品でした、どのシーンも絵として素晴らしかったし。

2005/ 10/ 22 (土) 09: 24: 01 | URL | るるる@fab # uIbKsxH.[ 編集 ]
>るるる@fabさん
ぁ、あのマッチョなイケメンですか、あれは気の毒なんてもんじゃなかったです!
我慢大会かと思いました(正しい映画の観方(・∀・)
ビハインド〜は思っていたよりかなり深い作品だったです。ストーリーは若干ロミオ&ジュリエットとかハムレット風味でしたが、比喩表現が寓話的で考えさせられる部分が多いですね。
コメントありがとうございました。
2005/ 10/ 23 (日) 09: 06: 32 | URL | lin # -[ 編集 ]
はじめまして。TBをありがとうございました。
この映画が気に入りDVDを購入してしまった位なのですが、DVDを改めて観賞し、linさんの仰る作品の「「モーターサイクル〜」同様本作も若者の成長を描いた作品でもあるという側面」に注目してみたいと思います。
それまでの黄色がかった世界が鮮やかに一変するあの作品のエンディング、あれには本当に胸打たれますよね。
2005/ 12/ 04 (日) 22: 23: 12 | URL | 陸奥 # F1B7/ies[ 編集 ]
>陸奥さん
此方こそコメントありがとうございます。
いい映画ですよね、復讐の不条理感の演出といい映像のセンスといいかなり好きです。仰る通りエンディングは壮絶ですが自分もはまりました。
また宜しくお願いしますw。
2005/ 12/ 05 (月) 08: 07: 39 | URL | lin # -[ 編集 ]
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2005/10/19(水) 13:55:45 | 39☆SMASH
「ビハインド・ザ・サン」を観ました。
2005/10/22(土) 09:25:41 | るるる的雑記帳
近所でまたも上映がなかったビハインド・ザ・サンを6月頃やっと借りて観ました。しかもビデオしかレンタル置いてないんですよ。ガクリ。内容は独特の映像美で全てを語るような純文学的な物語。荒涼とした乾いた大地に容赦なく照りつける太陽。こちらまで喉の渇きを覚える。
2005/11/02(水) 15:02:35 | 映画とCINEMAとムービー
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