■ Title Index : all ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ A-Z・数字 監督別 |
■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ |
2005年
10月
12日
(水)
23:03 |
編集
短編5話のオムニバスによる乙一原作のミステリー。ファンタジーやホラーの要素を取り込んで、一つの作品として「死」と「再生」の匂いを漂わせるなかなか質の高いものに仕上がっている。
1.「カザリとヨーコ」 ★★★
監督:金田龍
キャスト:松田美由紀、小林涼子、吉行和子
「人は変われる」という意味が「取って代る」と「自立する」という二つの意味になっている、このブラックさが怖い。双子な時点で途中でラストは予期できるし母親のトラウマの部分が描き切れていないのが少々マイナスだがいきなりインパクトのある作品で冒頭の作品としてなかなか良い出来だろう。
2.「SEVEN ROOMS」 ★★★☆
監督:安達正軌
キャスト:市川由衣、須賀健太、佐藤仁美
謎の拉致監禁がモチーフの兄弟愛物。映画的には淡々と話が進むのだが、設定の不気味さを上手く映像化している点とラストの脱出劇の盛り上がりがあってまぁ良かったかな。膨らませると「CUBE」になりそうな世界観w。
個人的にはサエコがあり得ない程可愛くないのが非常に悲しい。
3.「So-far」 ★★★
監督:小宮雅哲
キャスト:神木隆之介、鈴木杏樹、杉本哲太
冷え切った夫婦関係のせいで子供の精神に変化が訪れる。
神木少年の芝居の上手さで引っ張る作品だ。観客を煙に巻きながらの展開はなかなか面白い。
4.「陽だまりの詩」 ★★★★
監督:水崎淳平
唯一のアニメーション。ロボットの少女が学ぶこの世界の生と死は果てしなく美しくそして残酷だ。
この作品が一番良かったと思う。短編で見せることができる限界と可能性を最も感じさせてくれる作品でもある、必見。
5.「ZOO」 ★★☆
監督:安藤尋
キャスト:村上淳、浜崎茜
表題作となっている作品だが、かなり抽象的。順番的には「陽だまりの詩」と逆の方がオムニバスの締めとして良かったんじゃないかとさえ思う。
殺した恋人を撮り続ける男と閉鎖された動物園の不気味さは伝わるが、男が探していた「ZOO」の帰結がどうにも曖昧だ。
ムラジュンはこういう情けない役やらせると最高だけどねw。


■原作「ZOO」

■主題歌「奇跡」収録アルバム

The Back Hornの曲は最近の邦画「アカルイミライ」「CASSHERN」等でも使われているので知っている人も多いだろう。イントロからセンチメンタリズムと疾走感が溢れる爽快なメロディが印象的だ。
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→ 「奇跡」のPVを観る①、PVを観る② (予告なく削除有り)
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