-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「愛に関する短いフィルム」
2005年 10月 11日 (火) 00:01 | 編集
キェシロフスキ・コレクションIII 「愛に関する / 殺人に関する短いフィルム」セット キェシロフスキ・コレクションIII 「愛に関する / 殺人に関する短いフィルム」セット

「愛に関する短いフィルム」 ★★★☆

A SHORT FILM ABOUT LOVE (1988年ポーランド)
監督:クシシュトフ・キエシロフスキー
キャスト:オルフ・ルバシェンク、グラジナ・シャポロフスカ、ステファニア・イバンスカ

愛の形を問う作品。余計な台詞や音楽は全く介在しない、ある青年と彼が見つめる女を淡々と追い続けるという、非常に静かで沈痛な空気を持った作品である。
相手を見るという行為、声を聞くという行為、それだけで完結される愛があるとは思えない。青年の行為は今で言えばストーカー、観客もその青年の視線と同調して女を見つめるわけだが、丁度アルモドバル監督の「トーク・トゥ・ハー」と被るテーマであるように思う。「トーク・トゥ・ハー」との決定的な違いはインモラルへの言い訳じみた台詞や演出がないことと、性的な結びつきによらずに首尾一貫精神的な愛だけで描き切っていることであろう。
勿論圧倒的に美しく陰影のある映像であるとか、「覗く」目線による撮影の上手さ等は言うまでもないが、この作品が単なる覗き趣味の変態男の話とは感じられないのは、青年の心の純粋さをシンプルに映し出していることと、愛という概念への率直かつ哲学的にも思えるアプローチがあるからではないかと思う。青年は「愛している」が「何も欲しくない」のだ。その言葉の真偽と意味を鑑賞者はヒロインと共に考える事にもなる。
終盤で青年と彼を傷つけた女の立場はいつしか逆転し、女は青年の望遠鏡の向こうに泣き崩れる自身に寄り添う青年の姿を見る。その幻影の中にこそキエシロフスキーが問い掛けた「愛」の形の答えがあるのかもしれない。
賛否ありそうな題材ではあるが、シンプルで優れた作品だと思う。キエシロフスキーの作品はもう少し観てみたいかな。
イサム・ノグチ展でちょっと腑抜けになって「セブンソード」のダメっぷりに泣けたところで、この映画。充実してんだか何だかサッパリな連休明け。(ってかイサム・ノグチのレポート!(゚Д゚;)
主人公の男がアガシに似てんなぁとかそんなことを思いつつw

 愛に関する短いフィルム@映画生活
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■同監督他作品の感想
殺人に関する短いフィルム ★★★★
トリコロール/青の愛 ★★★☆
トリコロール/赤の愛 ★★★★
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■クシシュトフ・キエシロフスキー監督作品
トリコロール/白の愛 トリコロール/白の愛

トリコロール/赤の愛 トリコロール/赤の愛
 
トリコロール/青の愛 トリコロール/青の愛

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