-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「大人は判ってくれない」
2005年 10月 06日 (木) 21:28 | 編集
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大人は判ってくれない 大人は判ってくれない

「大人は判ってくれない」 ★★★★

LES QUATRE CENTS COUPS(1959年フランス)
監督:フランソワ・トリュフォー 
キャスト:ジャン=ピエール・レオ、クレール・モーリエ、アルベール・レミー、ジャン=クロード・ブリアリ、ギイ・ドゥコンブル

フランソワ・トリュフォー、自分が生まれた年にこの世を去ったヌーヴェルヴァーグの旗手である。

家出に窃盗、サボり、問題児アントワーヌのエピソードはトリュフォー自身の体験に基づくという。今から50年近く前の作品だというのに少しも輝きを失わないこの普遍性はどうだ。子供の目線で見た大人の世界の矛盾と、大人の価値観の枠から逸脱してしまった子供の思いが実に鋭く描き出されている。

反抗は愛情に飢え孤独を抱えた少年の心の投影なのだ。自立するにはあまりにも幼くどこにも拠所のない心を抱えたまま鑑別所を脱走する彼の目に映った海はどんな風に見えたのだろうか。家族と映画に出かけたアントワーヌの満面の笑顔とエンディングの彼の表情との対比は、偽善と体裁に取り繕われた大人の世界の理不尽さををも鮮烈に暴き出す。

ただしこの悲痛な物語は少しも陰鬱ではなくむしろ飄々とした空気を携えていることも忘れてはならない。俯瞰で撮影された街に散っていく子供の姿や遊びに興じる彼等の姿が実に生き生きとした子供の日常風景として描かれ、塞がれる様な孤独と悲しみも孕みながら子供達の未来に向うエネルギーも同時に感じられる。何か特別な演出や派手な俳優の演技ではく映画が撮るべき一つの形を此処に完全に創出せしめたトリュフォーの才能に圧倒されずにはいられない。

ジャン=ピエール・レオというヌーヴェルヴァーグを代表する役者を輩出し、その後の映画の潮流を大きく変えるに到った傑作としてあまりにも有名な作品、やっぱり凄い映画だと思う。
DVDに収録されたトリュフォーのインタビューやカンヌ映画祭等の特典映像等が非常に面白かった。1959年カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品。

 大人は判ってくれない@映画生活
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