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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「あこがれ」
2005年 10月 06日 (木) 21:27 | 編集
あこがれ・大人は判ってくれない〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選1〕 あこがれ・大人は判ってくれない〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選1〕

「あこがれ」 ★★★☆

LES MISTONS (1958年フランス)
監督:フランソワ・トリュフォー 
キャスト: ベルナデット・ラフォン、ジェラール・ブラン

少年がエロスに目覚める瞬間と微かな心の痛みを描いた26分という短編。
古い作品だが古さを感じさせない瑞々しい感覚に溢れた小品だ。
1958年公開当時はおそらく革新的で先鋭的な作品だったのだろう。
管理人は古い作品に極めて疎いので体系的なこの作品の位置付けに言及するには知識不足なのが残念だが、非常に繊細な美しい映画だと思う。
憧れと冷やかし、そして嫉妬とが同居する思春期の感情、それは対象であった女性の哀しみを知る事で初めて思慕に変わる。痛みを伴うことによって永遠になるものがあるということを知る最初なのかもしれない。
シンプルに映し出されたモノクロームのカットが実に印象的だ。

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