-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「(ハル)」
2005年 10月 05日 (水) 00:27 | 編集
(ハル) (ハル)

「(ハル)」 ★★★

(1996年日本)
監督:森田芳光
キャスト:内野聖陽、深津絵里、竹下宏太郎、戸田菜穂

パソコン通信という恋愛のツールが最早古過ぎる事が微妙。
テーマ自体は普遍的でも、このような製作時代を明らかに反映してしまうタイプのモチーフは後で観るとやはり厳しいものだ。当時は最先端映画だったのかもしれないが、今観るとまぁネットで繋がること自体が当たり前になっていたりするわけで。ただし逆に言えば映画はその「時代」というものを色濃く映し出す表現手段でもあるということを実感させられる作品でもあるということだ。で、この後9年経つと「電車男」だからねw
匿名の誰かと話すことによって癒されるということは確かにあるだろう、しかし匿名の誰かにもう一歩近寄りたいと思った瞬間に、匿名性を破棄しリアルな自分で相手に対峙しなければならない。出会いのきっかけがネットであろうと何であろうと最終的には恋愛は一対一、どんな形で始まった関係でも自分を偽ったままではそれ以上進む事はできないのだ。これはいつの時代でも一緒なのではないだろうか、作品を観てそんなことを考えた。
まぁいろんな部分でアイタタタな印象はあるが(服とか髪とか会話とかw)、本作はただの匿名の友達が恋人に変わっていく心の移ろいや、時代背景を切り取って当時としてはタイムリーだったと思われる題材に普遍的な恋愛のかたちを投影させた、なかなか良くできた作品なのではないかと思う。
生活音だけがBGMとなり音楽は要所でしか使われない。キーボードを打つ音と通信画面の二人の会話を読むというシーンが多いことも特徴的だ。映像を読む映画というのも珍しいが、観客は読むという作業によって二人の関係がゆっくりと進展していることを知るのである。
個人的に森田監督作品で今まで良かったのは「家族ゲーム」くらいしか思い当たらないが本作も悪くなかった。というか「摸倣犯」とか「海猫」とか最近の作品がダメ過ぎるのか(゚Д゚;)
ただ後半の都合の良い偶然には正直苦笑、映画的と言えばそうかもしれないが少し話が出来過ぎだ。クライマックスへの布石として物語を動かすにしてももう少しリアリティのあるエピソードにして欲しかったと思う。
内野聖陽のショボ目なサラリーマン姿に何とも言えない鬱な気分になったのは、学生もあと数年で終わりという現実があるからかな、何か変な所に微妙な気分を抱いてしまったよ、あ~ぁ。orz

 (ハル)@映画生活
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