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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「恋の門」
2005年 09月 23日 (金) 09:34 | 編集
恋の門 スペシャル・エディション (初回限定版) 恋の門 スペシャル・エディション (初回限定版)

「恋の門」 ★★★☆

Otakus in Love (2004年日本)
監督:松尾スズキ
キャスト:松田龍平、酒井若菜、忌野清志郎、小島聖、塚本晋也、尾美としのり、田辺誠一、片桐はいり、市川染五郎、三池崇史、庵野秀明、安野モヨコ、しりあがり寿、山本直樹、内田春菊、ジョージ朝倉、 大竹まこと、小日向文世、平泉成、大竹しのぶ
アニメーション演出:庵野秀明 『不思議実験体ギバレンガー』
主題歌:サンボマスター『月に咲く花のようになるの
原作:羽生生純『恋の門』
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ 恋の門@映画生活

サブカル発信のドタバタコメディの様相を呈しつつ、純粋なる恋愛ドラマがしっかりと中心にある作品。
松尾スズキの初映画監督作品はなかなか面白いぞ!

ただしアニオタ、コスプレ、同人、コミケなんていうサブカルキーワードが満載だからそのテーマ自体が解り難い印象はあるだろう。結局偶然出会った男と女がどうやって恋愛というプロセスに辿りつけるのか、そんなシンプルな話。しかしその二人のキャラと彼等を取り巻く世界が今の日本の極めて濃厚なオタク色に彩られているという点で、全く普通ではないというわけだ。ただ昨今は表層的ではあれどオタク文化が一般的に広く知れ渡っているような時代だからそれ程驚くようなこともないのかもしれないがw。

マシンガン的小ネタのギャグの痛快さといい、サブカル描写の気持ち悪いリアリティといい随所に松尾スズキの独創性が溢れている、初長編映画としてはこれは成功作品だろう。
前半の展開の荒唐無稽さが非常に良かったのだがシリアスな後半部分が若干単調になったのとエンディングが今一つだったのは残念。
何が良かったかというと主人公二人のキャラが強烈に立っていたことだろう。「NANA」のとんでもない松田龍平の後にこの作品を観てつくづく思ったのだが、やっぱり適材適所ってものがあるんですよw。勿論周りの濃厚なメンツに押されている印象はあるがこの作品の龍平は悪くない。とは言え、やはり圧倒的にいいのは酒井若菜だ。微妙なギャグも実に上手く見せて彼女の表情は実に魅力的だ。脇を固めるかなり目がヤバイ小島聖の逝きっぷりや、松尾スズキ本人、塚本さん辺りも芸達者だし、ユニークで豪華なカメオだらけのキャストが楽しい。

"全く違うものでもよく見れば同じ物でできているんだよ。"

未知の世界の他人と出会った時、その引出しが開けられる度に驚いては必死に理解しようと努力する。男にとっては女もそういう対象の一つなのかもしれないw。いやぁ、しかしゲロしまくりだったなぁ、さすが松尾スズキ、次回も大いに期待w


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