-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「チャーリーとチョコレート工場」
2005年 09月 15日 (木) 00:46 | 編集
チャーリーとチョコレート工場 特別版 チャーリーとチョコレート工場 特別版

「チャーリーとチョコレート工場」 ★★★★

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY (2005年アメリカ/イギリス)
監督:ティム・バートン
原作:ロアルド・ダール
キャスト:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリー、ヘレナ・ボナム=カーター、ノア・ティラー、クリストファー・リー、ミッシー・パイル、ジェームズ・フォックス、ディープ・ロイ
   ⇒ 公式サイト
   ⇒ チャーリーとチョコレート工場@映画生活

一言、変なバートン(・∀・)ノ オカエリーw

感想にはネタバレが含まれます。
「ネバーランド」の主役二人が「夢のチョコレート工場」をリメイクしたバートン作品で新たに顔を合わせた注目作。

バートンの描く世界は一見ファンタジーに見えてその裏に腐れた現実の重さや醜さがつきまとう。しかし完全なブラックジョークとして理解されるギリギリの境界でそれを遊びに回避し、空想世界に浮遊させることによって危うい平衡を保つ、この崩れそうなバランスこそバートン作品が多くの観衆の支持を得る理由の一つではないか。

この作品も元ネタ自体がバートンの趣味に極めて合っていたのかもしれない。対照的な明と暗の寓話性が盛り込まれた物語を、バートン独特のブラックユーモアが絶妙なバランスで散りばめられ、その結果大人が楽しむファンタジーへと昇華されているのだ。

ブラックな部分の一つにはチョコレート工場へのゴールドチケットを獲得したチャーリー以外の子供達の描写があるだろう。彼等のキャラは極端に表象された現実社会の欲望そのものであり、むしろそれは子供の顔をした奇妙な大人にすら見える。そんな子供達もウォンカの工場では童話の中に出てくる悪玉のように切り捨てられてしまうのだ。それはウンパルンパのおかげもあってコミカルに味付けされているものの、内実かなりシュール(勿論最高に楽しいのだがw)。
そしてもう一つはウィリー・ウォンカという人物の翳の部分だろう。子供達を招待しておきながら彼がやったことと言えば自分の成果を見せびらかし、クソガキ共を都合よく始末してチャーリーを後継者に選んだということ。悪戯っぽく顔を歪めて笑うそんなウォンカだが、Parentsという言葉に心の傷が疼いてしまうような大人になりきれない子供なのだ。

このような陰の世界と相対して映し出される美しくも理想的(?)な存在こそチャーリーとその家族なのである。純粋で優しく子供らしい夢を忘れない(ある意味ステレオタイプな子供像とも言える)チャーリーによって、ウォンカの作り上げたたった1人だけの孤独なお城は瓦解し、ウォンカは父へのトラウマを乗り越えるのだ。この父子の対峙と融解というテーマは「ビッグ・フィッシュ」の焼き直しのようでもあり最近のバートンの拘りなのか、あるいは父と子という近年の映画のテーマの潮流なのか、興味深いところだ。

チャーリーとその家族の暖かさによって陰となるエピソードはあたかもオブラートに包み込まれる如く、お伽話のエンディングのように映画は締めくくられる。小さくまとまった感もありバートンにしては無難な所に落ち着いた印象だがまぁ綺麗なラストだったと思う。シニカルな毒に溢れつつも決して本筋を外さないというべきか。

そして何と言っても今回の見所は、バートン節炸裂のチョコレート工場の造形と仕掛けだ。いきなりチャッキー的に燃え出す普通に怖いからくり人形に始まり、オールティスティガムにくるみ割りリス等の何だこりゃ(゚Д゚;)な強烈アイテム、加えてある意味本作の主役でもあるウンパルンパのミュージカル!キッチュでグロでシュール、どれもこれも悪趣味なのに愛しいバートンの世界を彩るに全くふさわしい。個人的にはあのほぼフリーフォールドドンパかというエレベーターと歯列矯正装置にかなり笑わせて貰った。 
ウォンカ役のジョニー・デップの逝きっぷりはもう言うまでもない、最高!素晴らしく変だぞ!!(笑
「アドルフの画集」で若きヒトラーを演じたノア・ティラーやお馴染みのヘレナ・ボナム=カーターなど脇の役者も堅い、久々に本当に楽しい映画だったと思う。


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■原作
チョコレート工場の秘密 チョコレート工場の秘密

■「夢のチョコレート工場」
夢のチョコレート工場 夢のチョコレート工場

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