-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「コンセント」
2005年 09月 13日 (火) 01:32 | 編集
コンセント コンセント

「コンセント」 ★★☆

(2001年日本)
監督:中原俊
原作:田口ランディ 「コンセント」
キャスト:市川実和子、村上淳、つみきみほ、木下ほうか、小市慢太郎、斎藤歩、不破万作、りりィ、梅沢昌代、甲本雅裕、夏八木勲
公式サイト

家庭内暴力と引きこもりの果てに自室で腐り果てて死んだ男、その不可解な死によって妹の精神の均衡が崩れていく。田口ランディの原作「コンセント」の映画化作品である、因みに原作は未読。

プロットの展開は、ヒロインが何度もフラッシュバックする兄の記憶と死の衝撃(幻覚と幻臭)に苛まれ、繋がれたままのコンセントにその死の理由を追い求めるというものだ。
人の死、特に愛する者の死を受容することの困難さをテーマにしているのかと思いきや、実はヒロイン自身の能力の覚醒の物語であり、トラウマの癒しと再生の一つの形を描く作品とも言える。(実はこのオカルトなテイストで萎えた 爆)
コンセントとは即ちヒロイン自身だ。簡単に言えば彼女がプラグインすることによって真実が見えてしまう霊媒体質みたいなものか。記憶の底に封印されていた能力は兄の死臭によって覚醒し始め、シャーマニズム理論やカウンセリングを通してその開花へと進行して行くというわけだ。しかもその能力は極めて性的な結びつきを包含するものである。というか、もうSEXがプラグインなのかよって感じ(汗)
チューニング、プラグ、コンセント、キーワードとなる言葉から理解されるように、人間の精神や意識が共鳴する波長のようなものがこの世界にはあるのかもしれない。そういう意味では風変わりだがまぁ面白いテーマではある。
前半で、幻覚の映像を挿入する事によって、バランスを崩していくヒロインの精神状態はなかなか鋭利に描写されていると思う。
だが終盤で物語はオカルトチックにトーンを変え、シャーマニズムの世界観によって「コンセント」の意味にアプローチしていく。この展開は現実的には理解できないわけではないが共感できるものではない。そしてその描写がまた何とも頂けないのだ。カウンセラーが好色オヤジだったり友人が旦那とのSEXを計らっていたり、このヒロインが八方塞りな状況自体若干異常過ぎではあるのだが、急性錯乱に陥った後急激にシャーマン化、ザ・解脱、というのはやはり帰結として明らかに極端過ぎで安っぽい。個人的には現代社会の歪みとしてのヒキコやマザコン、家庭内暴力、そういう問題は結局置き去りのままでシャーマン誕生の着地点じゃどうにも納得はできなかった、「アンテナ」のSM女王の方がまだ理解し易いかなw。

興味深かったのは作品の中に登場する「自発性トランス」の話。これは自らの力によって意識を抜く(分離する)ということがコンセントを抜いた状態だと説明される。そしてそれが自己防衛の為でもあると。心理学にあまり詳しくはないのでこれ以上言及しないがこの辺の心理分析の話は面白かった。(どこかのカルトな宗教が好みそうな話ではあるけどねw)
で、市川実和子のデフォルメなルックスがスゲー苦手なので別の意味で非常に辛い113分でもあった、撃沈。

 コンセント@映画生活

■田口ランディ「アンテナ」
コンセント コンセント
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