-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「気狂いピエロ」
2005年 08月 24日 (水) 09:59 | 編集
気狂いピエロ 気狂いピエロ

「気狂いピエロ」 ★★★☆

PIERROT LE FOU(1965年フランス・イタリア)
監督:ジャン=リュック・ゴダール
キャスト:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナカリーナ、グラツィエラ・ガルヴァーニ、ダーク・サンダース

話としては格別に面白いというわけではない。
ゴダールの「破滅へと逃避行を続ける男女の末路をアナーキーかつ刹那的に描いた伝説的名作」であるが、話の展開やストーリーよりも、「生」というものの中に共棲する危うさに心惹かれ、哲学的会話や鮮烈なる映像に魅力を感じる作品ではないだろうか。そして同時に既成の映画に対するゴダールの一つの挑戦的な問いかけを感じさせられる作品である。

単純なストーリーの中に、明らかに恣意的に観客に肩透かしを食わせ、観る者自身と映画との距離感を錯綜させる手法や、つぎはぎされて新たに再構成されたエピソードの羅列、そして哲学めいたシュールな会話が織り込まれる。それが「勝手にしやがれ」同様、観客が映画という娯楽の中に一般的に求めていた或いは思い込んでいた作り事とは相反するスタイルであることは確かだろう。
従って娯楽性を求めたり明確に解析することに意義を見い出すことに意味があるのか正直解らない。だが、ある意味詩や絵画鑑賞の世界に片足突っ込んでいるような世界観の中で、日常的な構図の膨大なコラージュと色彩の洪水に圧倒される作品であることは認めざるを得ないのだ。

ゴダールやトリュフォーの一連の作品がヌーヴェルヴァーグとして映画界の既成概念を打破した革新的作品だと言われても、今現在において我々がそれほどの先進性を感じるのは難しい。
だが1965年という時代にこの作品が作られたことを鑑みると、その斬新さや衝撃度がいかばかりのものであったか。即興演出、同時録音、自然光によるロケ撮影、編集による効果、ヌーヴェルバーグの作品群が映画の歴史の潮流に大きな変化をもたらしたという歴史的意義と今観ても決して古さを感じさせない魅力があるということは、紛れも無い評価に値する事実であると思う。

そして最も印象的なのは
「見つけた・・・何を?・・・永遠を!海を!」
この二度と忘れられないフレーズと、ぞっとするような感覚の鮮やかな色彩なのだ。ジャン=ポール・ベルモンドの壮絶なるラストシーンもさることながらユニークなカット割など映像的に惹かれるものが非常に多かった。
しかしこの直情的で刹那的な退廃に彩られた独特の雰囲気は、60年代という時代の醸し出す匂いなのだろうか?

これを機に「ゴダールコンプ」を決意なんていう野望は欠片もないし、高尚なゴダールファンにはなれそうもないが、彼の作品に対する熱狂的なファンがいるのもまた頷ける、そんな映画である。

要はゴダール御大について書くには自分の知識も想像力も感性も激しく不足しているということかw。ま、個人的には「勝手にしやがれ」の方が好みだw。
(高校3年で初見の時はフェルナンドと一緒に自分も爆死っていう位よく解らない映画だった、ホント自分に泣けるorz)

■参考資料
    ・ヌーヴェルヴァーグ
    ・ジャン=リュック・ゴダール

■このブログ内ゴダール作品感想LINK
     アワーミュージック ★★★★
     10ミニッツオールダー ★★★
     軽蔑 ★★★☆
     勝手にしやがれ ★★★☆
     気狂いピエロ ★★★☆
     女と男のいる舗道 ★★★★


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