-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「ヤンヤン 夏の想い出」
2005年 09月 10日 (土) 13:18 | 編集
ヤンヤン 夏の想い出 ヤンヤン 夏の想い出

「ヤンヤン 夏の想い出」 ★★★★

A One & A Two Yiyi (2000年台湾・日本)
監督:エドワード・ヤン
キャスト: ジョナサン・チャン、ケリー・リー、イッセー尾形、ウー・ニエンジェン、エイレン・チン

感想にはネタバレが含まれます。
 本作はヤンヤンを取り巻く人々のひと夏の出来事を追う群像劇であると同時に、登場人物其々が背負う現実の苦悩を描く作品でもある。僅かな時間の間にもこの世界では様々な事が人々の上に訪れる、至極当然のことながらその瞬間を鮮烈に映し出し、結婚式に始まり葬式で終焉を迎えるという、人生の縮図のような構成を持って日常の風景を切り取ってみせるのだ。

 作品の原題は"A One & A Two Yiyi "だが、ヤンヤンは映画の中の登場人物の一人に過ぎない。しかし観客はラストシーンでこの作品がヤン監督自身の思いを綴ったものなのではないかという事に初めて気づかされる。実にこの映画のエンディングが心に響くのは、この群像劇を捉えるカメラの視線自体が物語の語り手であったことにも起因するのかもしれない。
 173分という長い作品であり、展開にもたつきがないと言えば嘘になる。テンポは最後まで変化することもないので幾分冗長であることも否めない。だが普通の人々の上にゆっくりと流れる時間に浸れることも確かだし、人生について語られる言葉がとても多い映画だ。

 意識を失った祖母の寝室こそが、家族の思いが交差する場所だったのだろうか?だが祖母の死によって、家族の形はまた次の世代へとその姿を変えるのだ。喪失は新たな始まりでもある

 人生でかけがえのないものとは何なのか、他愛もないように交わされる会話の端々にヤン監督の思いを感じないではいられない。おそらくは実に巧妙且つ繊細に練られたであろうこの作品は、アジア映画の中でも屈指の群像劇であろうと思う。
行く夏の終わりに静かに観る映画として実にお勧めの一作だ。
2000年カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品。

ホント、後姿は自分じゃ見られないよなぁ(泣

ヤンヤン 夏の想い出@映画生活 
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