-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「お父さんのバックドロップ」
2005年 09月 04日 (日) 22:43 | 編集
お父さんのバックドロップ お父さんのバックドロップ

「お父さんのバックドロップ」 ★★★☆

Backdrop del mio Papá(2004年日本)
監督:李闘士男
原作:中島らも「お父さんのバックドロップ」
キャスト:宇梶剛士、神木隆之介、南方英二、南果歩、田中優貴、生瀬勝久、奥貫薫、AKIRA、エヴェルトン・テイシェイラ、コング桑田、荒谷清水、中島らも、笑福亭鶴瓶
   ⇒ 公式サイト

ベタな人生のエールに図らずも涙する。

中島らもの本は面白い、彼の書く文章がとても好きだ。もっとらも氏の作品が読みたかった、きっとそんな読者が日本中にたくさんいるんだろうな。この作品の原作は急逝してしまったその中島らも氏の小説である。

一言で言うならば、この世界の片隅で必死に生きる人々のちっぽけな人生への応援歌のような作品だ。原作の持つ暖かさや切なさがよく表現されている作品だと思う。
展開は泣いて笑ってひたすら直球、テーマは母親の死によって離れてしまった父と子の関係の再生と修復だ。エピソードの数々はどれもこれもベタだがさりげなくらも風味の軽やかさがある。しかしこのオーソドックスなストーリーに不覚にも感動させられてしまうのは、きっと当たり前だが忘れられてしまっているような平凡な幸福や、どうしようもなく愛しいものやこれだけは譲れないという思いのような、そんな匂いがこの映画に凝縮されて封じ込められているからだろう。

思うに父親は息子にとっていつの時にも父親なのだ。今はもう父親の背を越えてしまっていても、幼い日に感じた父の温かさや怖さ、その絶対的な大きさを人は永遠に胸に抱いて生きていくのではないかと思う。

宇梶剛士始めとしてキャラの濃い面々がいい味を出していた。中でも神木隆之介が本当に上手い、なかなか父親を受け入れられず心を開けない少年を実に好演している。
また大阪の小ネタが随所に生きていて、プロレス人情父子物に程よく緩さを与えていたと思う。クライマックスの対決シーンはもうロッキーみたいに泣くしかないわけですよ、まさかバックドロップにこんなに感動させられようとはw
試合中にぐちゃぐちゃボコボコな顔で息子に笑いかける牛之助も、らも氏扮する床屋「おしゃれ毛染め」もサイコー。

エンディングテーマはスネオヘアーの「ストライク」。

  みっともないほど愛しいのは 不器用なまでのストライクで
  あんなに嫌いだった背中も この町さえいつか憧れに

小品だが強さと温かさに励まされる作品だ。
中島らも氏のご冥福を心よりお祈りします。


 お父さんのバックドロップ@映画生活
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■原作
お父さんのバックドロップ お父さんのバックドロップ

■サントラ
お父さんのバックドロップ(CCCD)

■エンディングテーマ:スネオヘアー
ストライク (CCCD)
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