-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「イグジステンズ」
2005年 08月 29日 (月) 18:12 | 編集
イグジステンズ イグジステンズ

「イグジステンズ」 ★★★

eXistenZ(1999年カナダ・イギリス)
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
キャスト:ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー、イアン・ホルム、ウィレム・デフォー、サラ・ポーリー、クリストファー・エクルストン

はっきり言ってクローネンバーグにしては小物、インパクトもグロ度も中途半端だ。
この作品の見所は奇怪な近未来の造形の数々ゲームの「体感」だろう。
骨でできた銃に歯の弾丸、両生類の有精卵から出来ているというまるで子宮を思わせる生体チックなイグジステンズのマシン、生身の脊髄に開けられたバイオ・ポート、へその緒か性器のように繋がれるゲームケーブル等、あらゆる奇妙でグロテスクな造形達によって誘われるゲームの世界、それがこのイグジステンズの世界観なのだ。
確かにシュールで劇的な虚構の世界を構築することにかけてはおそらく他の監督の追随を許さないクローネンバーグの手腕が到る所に発揮されている作品ではあると思う。
そしてもう一つの見所であるヴァーチャルリアリティの「体感」。次第に現実と共鳴し重なり合う虚構の世界、果たして何が現実なのか?と、観る者を錯綜させるストーリー展開にはなかなか惹き付けられるものがある。
筋書きの決まった世界では間違いを犯すと望むエンディングが得られない。果たして正しい選択だったのか、選んでみない事にはわからないというゲームの持つ不確かな整合性の面白さがこの作品にも垣間見えるのである。
但し脚本の面ではゲームの世界描写に掘り下げがないため「この程度で終わり?」という、世界観に浸れないもどかしさが終始つきまとった。またエンディングにもそれ程捻りがあるわけでもなく昨今のサスペンス物を見慣れていると非常に単純にすら思えて物足りない。
様々な造形に、相変わらず気色の悪い独特のグロさが炸裂しているが、主演の二人が未来的でスタイリッシュな雰囲気を持っているせいかグロ度もエグさもかなりキャストによって中和されてしまった印象もある。
で、個人的にはストーリー自体よりも、突っ込んだり舐めたり濡らしたり色々やってくれるあの脊髄の「穴」が一番インパクトがあった、まぁクローネンバーグが好きなら観てもいいかなw
1999年ベルリン国際映画祭芸術貢献賞受賞作品。
(2004年鑑賞)

 イグジステンズ@映画生活
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