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-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


「ヴィドック」
2005年 08月 29日 (月) 17:53 | 編集
 ヴィドック 2枚組DTSプレミアムエディション

「ヴィドック」 ★★★

VIDOCQ(2001年フランス)
監督:ピトフ 
キャスト:ジェラール・ドパルデュー、ギョーム・カネ、イネス・サストーレ、アンドレ・デュソリエ、エディット・スコブ、アンドレ・ペンヴルン
キャラクターデザイン:マルク・キャロ
公式サイト

19世紀にフランスに実在したという探偵ヴィドックの死の謎に迫るミステリー。
戦闘シーンと「ヴィドック死す」で始まる導入部のあと、ヴィドックのそれまでの活躍ぶりを辿り犯人を捜索する構成となっている。
だが過多な映像と入り混じる回想シーンによって、設定の把握に注意を払えず緊張感が薄れてしまったせいか、ミステリーの謎解きの面白さは損なわれていると思う。そもそもヴィドックのヒーロー性に全く魅力を感じない描き方自体に問題があると思うのだが、この題材フランス人には面白いのかなw。
まぁ中盤以降でストーリーの全体像が見えてくるまで少々退屈だが後半のテンポはなかなか面白いのでそこまで集中して観ることだろう。
見終わって感じたのはこの作品の見所はやはり映像と音響のユニークさではないかということだ。特に映像はヨーロッパの退廃的な雰囲気を漂わせながらCGを駆使して非常にスピーディかつスリリングなものになっている。ピトフは「ロストチルドレン」でも美術スタッフに入っていたらしいし、「エイリアン4」ではジュネと再び組んでいる。で、今回のキャラデザインにもキャロが絡んでいるわけでw。やはりファンタジー的なティストのCGや全くスッキリしない過多な映像情報(笑)については似ているのかもしれない。

全体にコンパクトな仕上がりで冗長さがない所は凄くいいが、意味なく超アップの顔ショットが多いのは少々ウザかったw。しかしまた絶大な効果を持つ仮面だよな、身体能力も上がっちゃうわけでw

 ヴィドック@映画生活
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