■ Title Index : all ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ ワ A-Z・数字 監督別 |
■ ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ |
2005年
08月
29日
(月)
17:37 |
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「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」 ★★★★☆
Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith
(2005年アメリカ)
監督:ジョージ・ルーカス
キャスト:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン、フランク・オズ、イアン・マクダーミド、ジミー・スミッツ、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、ピーター・メイヒュー、アーメッド・ベスト
感想にはネタバレが含まれます。
あぁ、終わってしまった・・・
SWが完結して正直全身脱力。自分は劇場で観たのはEPシリーズからなのだが、ビデオで観た4~6の方が映画としては圧倒的に面白かった。だがこのEP3で総ての物語が繋がり、間違いなくシリーズの中でも4と並ぶ傑作を劇場で味わえた事はやっぱり最高だったと思う。圧倒的なVFXと迫力のCG、ライトセーバーによるクライマックスの一騎討ち、4のストーリーに向って総てのエピソードが欠けたパズルを嵌め込むかのように収束していくスピード感溢れるテンポ、自分としては文句なし。
というかオープニングのSWのテロップ来た時に泣いてますからね、1シーン目で鼻水垂らしてますから、ま、客観性皆無です!(バカ。
シリーズ5作を観ている多くのSWファンにとって今回のEP3とは、既に知っている悲劇の帰結へ一直線に向うストーリーだ。しかもこれが映画としての完結篇であるという、他の映画ではまず体験できないような「答えは解っているのに絶対観ないわけにはいかない」、まさにそういう作品なのである。
そして視点を変えれば本作は、アナキン・スカイウォーカーという1人の男がジェダイとしての失地を回復し、喪った家族の愛を取り戻す為の物語でもある。広大な宇宙空間で繰り広げられた一大叙事詩が実は、誰よりも強いフォースという絶大な力を授かったが故に苦悩し悪に堕ちたダース・ベイダーの帰還の物語だったというのも、総てを知った今は尚一層切なく胸に迫るのだ。
と、SWファンとして褒めちぎったわけですがw。
確かにアナキンがダークサイドに堕ちていく描写については、他のジェダイのアナキンへの冷淡な態度も含め短絡的かつ安易過ぎるきらいはあると思う。アナキンの愚直なまでの純粋さと彼の心の迷いがもっと掘り下げられた方がドラマとしては重厚になるだろうことは明らかだ。また他のSWシリーズを観ていなければ正直意味不明な説明やら台詞のオンパレード、「勿論シリーズ5作みんな観てるよね?」な脚本も一本の映画として考えた時には極めて微妙だろう。で、若干辻褄合わせ的なパドメの赤ん坊命名や今回だけは強過ぎるオビワン、なんてとこにも下手すると突っ込みは入るかもしれないw
だがそもそも単体で観る作品では全くないし、この作品のみの粗探しをすることには何の意味も感じない。もうそういうことを議論するような次元の作品ではないように思う、これは総てのSWファンが見守った叙事詩、そして宇宙を股に懸けた家族の再生の物語の世紀の幕切れなのだ。よって敢えて本作はシリーズでも最高の面白さと明言しておきたい。
何故アナキンが「選ばれし者」だったのか?それは6話("Return of the Jedi")で彼が取った行動が総てを物語っているのだ。
彼にしか成し得ないことをする為にダークサイドに堕ちることさえも必然だった、そんな悲劇の運命に翻弄されたダースベイダーに泣ける、最高に切ない完結篇だ。
これを観ずして、
この作品の普遍的な深いテーマの魅力に気づかずして
映画を語ること無かれ。
ジョージ・ルーカスよ、ありがとう!
★★★★☆は6作に及ぶ「スター・ウォーズ」という一大叙事詩に捧げますw

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