-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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 ★評価別Index : ★★★★★ ★★★★ ★★★☆ ★★★ ★★☆ ★~★★ 


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「GERRY ジェリー」
2005年 08月 29日 (月) 13:51 | 編集
 ジェリー デラックス版

「GERRY ジェリー」 ★★★

GERRY(2002年アメリカ)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本・編集:ガス・ヴァン・サント、マット・デイモン、ケイシー・アフレック
キャスト:マット・デイモン、ケイシー・アフレック
公式サイト

主な登場人物はたった2人の男、そして彼等を包む砂漠。
この2人の男の砂漠の彷徨を一体どう受け止めればいいのだろう。
歩く目的もその場所も提示されないまま、彼等は最小限の会話だけで歩き続ける。
ひたすら歩く背後からの撮影、時間の経過と状況の変化を物語る空と雲の色彩、それ等は確かに「エレファント」に通じるものだった。
そして何故「GERRY」なのか?
作られたその言葉は本当は何を意味していたのか。まるでそれ自体が彼等の未来の暗示のようでもあるがその答えはこの作品の中では用意されていない。
そして数々の謎を残したまま唐突にやってくる衝撃的なラストシーンは人間の醜悪さや愚かさを思わせて何とも言えない無力感が漂う。
自分にはこの作品自体が一つの象徴に思えた。
それが人と人との愛憎なのか、人生そのものなのか、或いは本能と理性のせめぎ合いなのか、生と死の境界線なのか今の自分には正直よくわからない。だが、巨大な力に圧倒され飲み込まれるような、酷く恐ろしい夢でも見ているようなそんな感覚を覚える映像だったことは確かだ。
作品自体はほとんど心理描写もなくひたすら起こっている出来事のみを追う。多くを語らず鑑賞者に考えさせるというこの試みも「エレファント」に非常に近いと言っていいだろう。逆にこの作品があったからこそ「エレファント」という昇華された一つの形が産まれたと言えるのかもしれない。
これを映画として評価するか否かはその鑑賞者の映画に対する考え方次第だろうと思う。自分はなかなか面白かったですw

まぁこの手の作品がハリウッドエンタメ好きな人には絶対受け入れられないだろう事は、監督も十二分に解って作っていると思う。
ソルトレークの砂漠の美しさはまさに絶景だし砂漠の様々な表情を映し出した映像は実に不思議な魅力がある。だがどう見てもα波環境ビデオチックな面も拭えないので簡単に人には薦められないかな。
出演のマット・ディモンとアフレック弟と3人で脚本・編集が行われているが、付属の製作の現場風景はまるでインディーズなノリっぽい勢いを感じられて面白かった。映画の可能性を極限まで拡げてみようとする一つの冒険的な試作として考えると非常に独自性のある興味深い作品だと思う。
因みにラストシーンは完璧EVANGELIONのエンディングに見えてしまったよ。気持ち悪い、とは言わなかったけどな(そりゃそうだw
(2005年5月鑑賞)

 ジェリー@映画生活
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