-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「HOTEL ホテル」 
2005年 08月 29日 (月) 13:34 | 編集
 HOTEL デラックス版

「HOTEL ホテル」  ★★★

HOTEL(2001イギリス・イタリア)
監督:マイク・フィギス
キャスト:ジョン・マルコヴィッチ、マックス・ビースレイ、サフロン・バロウズ、ヴァレンティナ・チェルヴィ、ヴァレンティナ・チェルヴィ、ヴァレリア・ゴリノ、サルマ・ハエック、ルーシー・リュー、リス・エヴァンス、ジェイソン・アイザックス、ミア・マエストロ、キアラ・マストロヤンニ、バート・レイノルズ

一言で言うとまさに「喧騒と混迷」が交錯する世界、奇妙な映画だ。

舞台となるホテルに集まった人々の人間模様と狙撃事件が交錯するミステリー風味の群像劇。倒錯的な劇中劇の世界と現実のホテルの出来事が入り乱れて、SEX・銃撃・覚醒昏睡・HOTELの秘密等のエピソードが同時に展開していく。しかもただの群像劇ではなく、極めて実験的な手法が用いられているのがこの作品の特徴である。
揺れっ放しで酔いそうな手持ちカメラの映像に、唐突に切り替えられる場面展開、暗視カメラ。そして何といっても極めつけは
キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!! 4分割
「10ミニッツ・オールダー」でもフィギス監督の分割映像には悩まされたが、本作も4台のカメラで同時進行する4分割映像を眺めつつ展開を見守らなくてはならない。この手法によって鑑賞者は、胡散臭い登場人物のどの行動にも集中することができないまま、意味ありげなシーンだけが積み重ねられていくのをひたすら眺めることとなるのだ。
一体何が起こっているのか?そして不可思議な映像の視点は一体誰のものなのか?
どうやらリス・エヴァンスの横顔が画面下部に大写しになる辺りから、覚醒昏睡に陥ったこの男の無意識が見渡す世界が始まるということらしい。これは若干幽体離脱のような意識の飛び方と考えれば理解し易いような気もする。何かの解説では彼の視線が擬人化されたHOTELそのものと一体化するというような話が紹介されていたが、興味深いことはこれがフィギスの視線であり秘密を覗き見る観客の視線でもあるということなのだ。無意識の視線が4分割されたカメラや暗視カメラとなってHOTELに隠された秘密と狙撃の黒幕を暴いていく。覚醒昏睡の男の妄想とも取れる話ではあるが、HOTELというモチーフを使って「様々な欲望が渦巻く世界」或いは「隠された真実の暴露」というテーマを描き出した、とも取れる。

しかしそういう解釈をすること自体意味があるかというとそれは甚だ疑問だ。
ストーリーを追うというよりは、色彩の渦となって一挙に画面に羅列された欲望と本能の映像情報をプロモでも観るような感覚で観た方がおそらく楽しめるかもしれない。まぁ正直なところ、映画の表現方法や見せ方の一つの可能性としては面白いが、自分にはこの作品は結局実験の域を出ていないように感じた。どうせ実験ならもうちょっと作品全体にインパクトやテンポが欲しいくらいだ。

因みに台本らしいものはなく役者の芝居はほとんどアドリブだそうである、奇妙なリアリズムがあるのはそのせいかもしれない。
どうでもいいけど4分割されるとどうしてもエロ画面に目がいくわけですがコレ本能だからしょうがないですねぇw

 HOTEL@映画生活

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