-何の参考にもならない映画評-
The Door into Summer
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「A.I.」
2005年 08月 24日 (水) 08:18 | 編集
A.I. A.I.

「A.I.」 ★★★

監督:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:ハーレイ・ジョエル・オスメント、 ジュード・ロウ、ウィリアム・ハート、 フランシス・オコーナー
  ⇒ 公式サイトへ

愛を知るロボット。器としての形態が人に近づけば近づく程、結果的に彼等が人とはなり得ない矛盾にぶつかってしまう悲劇。

人工知能に「愛」という概念を組み込まれてしまったロボット、デイビッドの辿る運命を描く物語。
ロボットやアンドロイドをテーマにした作品の中でも、人に似通った感情を持ったそれ等が登場する場合、結末は悲劇的だ。「ブレードランナー」のレプリカントにしろアンドリューにしろこのディビッドにしろ。
魂を容れる器としての肉体が人に近づけば近づく程、彼等自身が人ではない現実の壁にぶち当たる。「イノセンス」だって結局はその自問自答の堂々巡りをするわけだ。それでもやはり「ヒトの形をした」魂が宿ったロボットのアイデンティティーはどこにあるのか、と考えずにはいられない、そういう映画だ。

ロボットに過剰な期待を抱きながら自分の都合で勝手に放り出す人間のエゴと、ひたすら純粋に愛情を求め続けるロボット、このような対比は非常に上手く描かれて、人間社会の持つ危うさをきっちり焙り出していると思う。確かにラストは冗漫で引っ張りすぎているし、あのオチは色々意見が分かれるところだろう。どこか附に落ちないハッピーエンディングなど必要だったのかどうか。だが思うにあのエンディングだからこそ人間の残酷さと共に、「心」の本質というものを考えさせられたような気もするのだ。

原案のキューブリックが映像化したらどうなっていただろう、などと必殺ないものねだりをしつつ、この作品はこの作品でスピルバーグなりの答えを模索したのだと思う。彼の作品の中では決して完成度が高いとは言えないだろうが、傷ついた弱い者を足蹴にして終わるような希望のないドラマを作らないことがスピルバーグ流エンターテインメントの美学だ。勿論それが作品としての甘さに繋がる事は否定できない。が、映画という虚構に現実では得られない癒しや救いを求めて観る多くの観客に応え続ける、そのモチベーションの高さには、映画人としてのポリシーと拘りを感じる。

個人的にはジュード・ロウが演じたSEXロボットのジゴロ・ジョーの切なさに参った。やっぱり人はヒト型のものに魂の存在を感じてしまう生き物なのだ。「人は何処から来て何処に行くのか」、そしてブレードランナー再びw


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