人気イタリアンレストランの中で繰り広げられる人間模様を描いた群像劇。
修羅場と化した厨房の描写が素晴らしくテンポがあって面白い。料理人の休む事のない手の動き、盛り付けられる皿の数々、目まぐるしい裏側を映し出しながら、レストランに集う人々の相関関係や様々な表情も同時に見せてくれるのだ。
小品ながらボリューム感がある仕上がりに感じるのは美味そうな料理のせいだけではないだろう。一夜に凝縮された人間ドラマ自体がまるでこのレストランの手際の良い料理そのもののようではないかｗ。
あっさりとした軽快な展開とキレのある映像でなかなか楽しめる作品。群像劇はともすれば散漫な印象に陥り易いものであるが、この作品は脚本がとてもコンパクトに仕上げられていてラストも捻りが効いている。非常に良く出来た映画だ、面白かったです。

実在のレストランだそうだが、創作料理は美味そうだったしもっとゆっくり見せて欲しい位だったかな。

　ディナーラッシュ＠映画生活
Caroli-ta Cafe
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