−大学生の自己中ネタバレ映画評−
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新旧オールジャンルの濃い目の映画感想日記です、解釈分析ネタバレ有り。

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「ヴィレッジ」
2005年 08月 24日 (水) 08:13 | 編集


ヴィレッジ

「ヴィレッジ」 ★★★

THE VILLAGE(2004年アメリカ)
監督:M・ナイト・シャマラン
キャスト:ブライス・ダラス・ハワード、エイドリアン・ブロディ、ホアキン・フェニックス、ウィリアム・ハート、シガーニー・ウィーヴァー、ブレンダン・グリーソン、チェリー・ジョーンズ、セリア・ウェストン
公式サイト

オチネタ命のシャマラン監督のホラーサスペンス!
・・・というか、ダメだろ、この映画でホラーとかサスペンスを謳っちゃ(汗
以下全開でネタバレなので未見の方は読まない方向で。

一言で言えば ナマハゲ meets シャマラン
自分の傷をこれ以上広げたくないという「年長者」が集まって、とんでもない隠れ里を作っていたという話自体は、別の意味で怖いっちゃ怖いが、前半でオチが見えた人にはホラーの要素はほとんど感じないと思う。サスペンス風に引っ張っておいて実は違いましたドラマです、な展開もこの手の作品に見慣れていればありがち。馬鹿馬鹿しい程の安っぽいホラータッチで演出するのもいい加減にやめて欲しいが、観客を騙すような宣伝も全くどうかと思う。あの宣伝じゃ「シックス・センス」的ホラーを期待した観客は当然肩透かしを食うことになるだろうし、本来この作品が伝えたかったテーマは伝わり難くなるだろう、どうも「ヴィレッジ」は作品自体と関係ないところで損をしているように思えてならないのだ。

この映画も「シックスセンス」「サイン」同様根底にあるのは喪失感。言葉を換えれば人間の弱さが作り出す恐れと孤独である。凝り固まって閉ざした心に風穴を開けるものが愛情や信頼であり、それに救済されていく姿を描いた作品群だろうと思う。
「ヴィレッジ」の場合は傷ついた心を癒すコミュニティの閉塞に、若き恋人達が変革を促し救済を予感させる。心の救済と再生、恐れに立ち向かう純粋なる愛情こそが映画のテーマではないか。
だからオチのひっくり返し方とか、失笑宇宙人何だこりゃ(;´Д`) とか、はたまた何処から見てもナマハゲです本当にありがとうございましたとか、そんなもの本来は全然重視すべきことじゃない。でもそれが「シックス・センス」大ヒットによって観客が過剰に期待するシャマラン・カラーだったりする。観るべきものはヘボい宇宙人でもナマハゲでもないはずなのに、結局一番印象に残るのがソレというのはやっぱりちょっと痛いだろう。愛と救済を描く為に前述したチンケなホラー演出やどんでん返しネタで回りくどく演出した挙句の果てに、本来のテーマが見え難くなっては本末転倒ではないだろうか。

また、ヒューマンドラマ的要素を主軸にするのであれば、偽りの恐怖を作り上げる理由の部分が脚本的には弱すぎる。大体自給自足なんて鼻からしてないのも一目瞭然、地域ぐるみで隠蔽捏造でもしていたんですか。ま、最終的にあのヴィレッジを存続の方向に持っていこうという展開は、まるでカルトの宗教団体を想像させて、ある意味このエンディングが現代的ホラーと言えなくもないかなw

何が良かったかといえば、盲目のヒロイン役のブライス・ダラス・ハワードと色に拘りを見せた映像の魅力。
ロン・ハワードの娘ブライスはちっとも美人じゃないが、「フィフスエレメント」のミラ的透明感があって存在が際立っていたと思う。まぁエイドリアン・ブロディなんて登場した時点から、やっぱりオマエか、オマエなのか!?という匂いをプンプンさせていてこれまた素敵なんだけど(・∀・)
そして映像的には「シックス・センス」同様色彩が特別な意味を持って使われなかなか凝っていて良かったと思う、役者と映像で☆一個追加って感じですか。
・・・しかしシャマランを発見できたのは予定通りだったが、もうそろそろこの路線はマンネリじゃないかなぁ。奇跡的に上手くいった「シックス・センス」的演出にあまり拘らないで、もっとストレートな映画撮って欲しいよ。


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